1999 Fiscal Year Annual Research Report
建築仕上材料の対落書き性の評価項目及び評価方法に関する研究
Project/Area Number |
10650574
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Research Institution | NIHON UNIVERSITY |
Principal Investigator |
松井 勇 日本大学, 生産工学部, 教授 (00059982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米久田 啓貴 日本大学, 生産工学部, 副手 (30307813)
湯浅 昇 日本大学, 生産工学部, 講師 (00230607)
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Keywords | 落書き / 試験方法 / 評価方法 / 建築仕上材料 / 色差 / 落書き除去 |
Research Abstract |
平成11年度は、昨年度提案した建築仕上材料の対落書き性評価試験方法の試案に基づき、試験条件を定めるために以下の項目について実験的に検討した。 (1)試験材料の形状・寸法は30×30cmとし、この表面に5×5cmの大きさの落書きを9ヶ書く。 (2)落書きに用いる筆記具はマーキングペンとラッカースプレーとし、色の種類によって落書き除去性が異なるので色は赤・黒・青の3色とする。これらの筆記具による塗膜厚の影響を検討したが、落書きの除去性にはほとんど影響しなかった。 (3)落書きした試験材料の保存方法について検討した結果、20℃、60%の恒温恒湿室で7日間、その後、50℃で24時間加熱することとした。 (4)落書き除去に用いる洗浄剤について検討した結果、材料全般に共通して除去性の優れるエチルアルコールを用いることとした。 (5)落書き除去時間について検討した結果30秒間であれば材料の落書き除去性を評価するのに十分であった。 (6)落書き除去の程度は落書き前と落書き除去後の色差によって評価するが、目視による除去程度と色差との関係を検討した結果、「落書きが全て落ちた」と判断する色差は5以下であった。 (7)落書き対策材料を含めた各種材料を用いて、本試験方法の妥当性を検討した。結果、マーキングペン、ラッカースプレーによる落書きの除去性を評価できることが確認できた。
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[Publications] 松井勇、湯浅昇、米久田啓貴: "建築仕上材料の対落書き性の評価項目及び評価方法に関する研究その5 落書き性評価方法の検討(養生期間の検討)"日本建築学会大会 1999年度大会 学術講演梗概集 材料施工. A-1. 583-584 (1999)
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[Publications] 松井勇、湯浅昇、米久田啓貴: "建築仕上材料の対落書き性の評価項目及び評価方法に関する研究その6 落書き除去に及ぼす洗浄剤及び洗浄時間"日本建築仕上学会大会 1999年度大会学術講演会 研究発表論文集. 131-135 (1999)
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[Publications] 松井勇、湯浅昇、米久田啓貴: "建築仕上材料の対落書き性の評価項目及び評価方法に関する研究その7 落書き除去に及ぼす落書きの塗り厚の影響"日本大学生産工学部 第32回 学術講演会 講演概要集. 建築部会. 213-214 (1999)
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[Publications] 松井勇、湯浅昇、米久田啓貴: "建築仕上材料の対落書き性の評価項目及び評価方法に関する研究その8 落書き行為防止条例"日本大学生産工学部 第32回 学術講演会 講演概要集. 建築部会. 215-216 (1999)