1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10650579
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
寺井 俊夫 近畿大学, 工学部, 教授 (50025863)
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Keywords | コンクリート / 高温時熱伝導率 / 高温時応力歪特性 |
Research Abstract |
加熱圧縮試験 最初鉄の押し棒を用いたがこれでは、押し棒の温度が上がりすぎ、熱損失も大で試験体の上下温度が均一にならなかったので、ジルコニアの押し棒にしたので問題点は解決された。然しこれを用いた各温度に対する試験を続行中である。 レーザースペックルパターンによる歪測定は装置の調整中である。 熱伝導率測定 電気炉で100℃から800℃まで100℃毎に熱伝導率を測定した。熱伝導率は熱線法により測定した。直径5cm長さ10cmの円筒試験体中心軸上に1.0mmのニクロム線の熱線に0.3mmのCA熱電対を溶接したものを埋め込んだ。モルタル、コンクリート各3体、粗骨材を粉砕し小粒径としたコンクリート1体を測定した。デジタルプログラム調節計で炉の温度上昇を0.77℃/minに設定し設定温度で定常に達した後、熱線へ通電、切断、設定温度まで冷却する。これを3サイクル行った。コンクリートの結果では小粒径骨材は他の3体に比べ平均的な値で温度に対し滑らかな変化を示した。骨材は不均質なので、小粒径化は一つの有効な方法と考えられる。次に、モルタル、コンクリートの結果から骨材の熱伝導率を推定した。 これと別に加熱速度を大とした場合の爆裂(表面剥離)発生の有無を調べるため、珪酸カルシウム板で急速加熱箱をで作りガスで加熱したところ珪酸カルシウム板が爆裂剥離した。これは今まで予測しなかった現象である。コンクリートより均質な材料であるので、温度上昇率、繊維の非等方性、含水率等の影響について検討を始めた。
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