1998 Fiscal Year Annual Research Report
室内濃度予測に関わる揮発性有機化合物の吸着特性及びその防除に関する研究
Project/Area Number |
10650597
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Research Institution | 国立公衆衛生院 |
Principal Investigator |
池田 耕一 国立公衆衛生院, 建築衛生学部, 部長 (90100057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉澤 晋 東京理科大学, 工学部, 教授
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Keywords | 室内濃度予測式 / 揮発性有機化合物 / SINK効果 / 吸着 / 再放散 |
Research Abstract |
1. はじめに 室内揮発性有機化合物の濃度を予測するに当たり吸着、再放散の影響を考慮する必要があることが多くの研究より指摘されている。本研究ではSink効果が室内濃度予測に与える影響について検討を行った。 2. 実験概要 容積20Lの2つのチャンバー内にそれぞれ試験体(MDF板、100(mm)四方、厚さ20(mm)を2枚重ねにし木口をアルミテープで封をしたもの)を設置した。1つにはSinkとして濃度4.5(mg/m^3)のホルムアルデヒド2(L/min)導入、もう一方にはBlankとして清浄空気を2(L/min)で導入し、2つのチャンバー内のマスバランスの差よりSink効果について検討を行った。中程度の密度の繊雑版 3. SINK効果について 上述の試験結果を理論式として表わすと以下のようになる。 Rs_<(sink)>-Rs_<(blank)>=aS'(C_<(sink)>-C_<(blank)>)=aS'(C_<(sink1)>-C_<(blank2)>)e^<・(Q+aS)^●R・1^●>=ae^<・(Q+aS)^●R・1^●> Rs_<(sink)>:sinkにおけるSink効果の量(mg/h),Rs_<(sink)>=aS′C_<sink>-mSe^<-pt> Rs_<(blank)>:blankにおけるSink効果の量(mg/h),Rs_<(blank)>=aS′C_<sink>-mSe^<-pt> C_<(sink)>:sinkにおける濃度(mg/m^3) C_<(blank)>:blankにおける濃度(mg/m^3) C_<(sink1)>:sinkにおける初期濃度(mg/m^3) C_<(blank1)>:blankにおける初期濃度(mg/m^3) 4. まとめ 本研究では以下の所見を得た。 ・Sink効果は指数関数的な減衰傾向にある。 ・MDFに対するホルムアルデヒドのSINK効果の影響は小さい。
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