1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10650599
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
阿部 成治 福島大学, 教育学部, 教授 (50044566)
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Keywords | 二酸化炭素 / 家計調査 / 地域生活様式 / ライフスタイル / 持家と借家 / コンパクト都市 |
Research Abstract |
本年度は研究初年度であるので、類似研究を行っている研究者との情報交換、および家計調査と全国消費実態調査のデータ処理方法の確立を中心として研究を進めた。 情報交換については、日本建築学会の地球環境委員会のメンバーの研究会に参加し、同時にメンバーを個別に訪問して研究状況を詳しく把握することに努めた。これにより、家計に関連するデータと二酸化炭素の発生原単位データとを関連づける方法について、分析の方針を立てることが可能となった。 次に、指定統計である家計調査と全国消費実態調査のデータファイルを購入し、そのデータを表計算ソフトに取り込むためのプログラムをC言語で作成した。これは、来年度に二酸化炭素発生原単位データと関連づけるための準備作業で、本研究の中核部分を形成するものである。 さらに、地域生活様式(地域的観点から見たライフスタイル)のあり方を考えるため、2つの作業に取り組んだ。ひとつは持家と借家という居住様式の違いを検討することで、中間的な成果として、わが国の住宅建設の動き、およびドイツの借家契約の告知に関して報告を行った。もうひとつの作業は、コンパクト都市との関係で重要な市街化進行への規制のあり方に関するものである。宮崎県都城市は、市街化区域と市街化調整区域の線引きを本格的に廃止したわが国唯一の都市として有名であるので、都城都市圏の市町村および都市計画決定権者である宮崎県を訪問して線引き廃止への経過を調査した。
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