1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10650715
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
吉田 一也 東海大学, 工学部, 教授 (80147123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀澤 秀之 東海大学, 工学部, 講師 (30256169)
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Keywords | 形状記憶合金 / 引抜き加工 / 管 / 医療検査用細管 / 形状回復 / 引抜き限界 / 有限要素法 / 心金引き |
Research Abstract |
軽量,超弾性,生体適合性などの機能面から形状記憶合金を用いた医療検査用細管か注目されている.しかし,加工性が非常に悪く問題となっている.本研究では細管の引抜き加工を取り上げ,1)素管の熱処理条件,2)従来方による引抜き法の改善,3)潤滑材の選定,4)FEMによる変形加工解析,5)最適な工具形状,6)引抜き中の破断防止 の項目について検討した.特に平成11年度は前年度の研究成果を踏まえ,主として操業ベースで細管製造技術の確立を目標に研究を行った. 平成11年度の研究から得られた事柄を以下に示す. (1)提案したローラダイス引抜き加工では,焼きなまし無しで外径を約30%減少させることが可能となった. (2)心金引き加工は内面のあらさを平均あらさRaで0.2μm程度に良くする事ができ,製品性能を向上させることができる. (3)FEM(有限要素法)による変形・加工解析を行い,ダイス、心金の最適工具形状,引抜き限界,引抜き管の肉厚変化,均一加工性などの検討に有効であることを明らかにした. (4)加工の操業安定化のキーとなる割れによる引抜き中断防止策として,心金形状を従来の円筒形から球状したものを使用し有効であることを示した. また,得られた成果の公表として,新材料と新加工法の国際会議(AMPT99,Dublin)で発表し,世界の第一線の研究者と討論できた. 以上のように形状記億合金管の細径化への加工技術の基礎データが得られた.
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