1998 Fiscal Year Annual Research Report
チタン系金属間化合物等・難加工材料の特殊熱間圧延法の開発
Project/Area Number |
10650720
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
川並 高雄 金沢工業大学, 工学部, 教授 (80195114)
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Keywords | 真空圧延 / 熱間圧延 / 恒温圧延 / クラッド / チタン / 金属間化合物 |
Research Abstract |
1. 圧延装置の開発と基本特性の解明 真空・恒温熱間圧延機を基本として前.後面に加熱・冷却装置を配し,切板による圧延を可能とする試験ミルを開発した. (1)ミルの諸元:2段ロール(^φ165×150^L)式で,炉内最高温度1100℃.最高速度10m/min,到達真空度10^<-5>Torr,最大荷重390kNであることを確認した.なお具周速,クロス圧延の機能を有し,温・冷間圧延にも対応が可能である.(2)ミル剛性・圧下特性の計測・解析:締め込み法による圧延機の弾性特性曲線を計測した結果,ミル剛性値は480kN/mmで負荷,除荷時のヒステリシスが微小であることが判明した.(3)真空度到達・維持特性の計測:油回転ポンプ,油拡散ポンプの併用で最終的に10^<-5>Torrに到達することを確認し,真空度の時間推移を定量的に明らかにした.(4)加熱・冷却特性の計測:炉内雰囲気温度と材料温度の関係を計測し特性図を作製した. また,難加工材の加工範囲を拡大するため.圧延機真空室内に挿入可能な極小径ロール組付装置を考案した.ワークロールは^φ30×100^Lでバックアップロール(^φ105×230^L)の中央部にリング状治具で保持,ロールセンターをオフセットに配置する特殊4段ミルであり,特性や圧延性能は今後明らかにして行く. 2. チタンクラッド鋼の接合強度の向上 2段ロール式真空圧延機で,8mmのSS400を母材に,2mmのTP340Hを合せ材として用い,温度700〜1000℃,圧下率10〜30%,真空度10^<-5>Torrで熟間圧延を行い,特に温度1000℃では低圧下率の10%でせん断強度が250MPa程度に達することが確認された.体系的な実験と界面近傍の金属学的調査を急ぐ.
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Research Products
(2 results)