1999 Fiscal Year Annual Research Report
チタン系金属間化合物等・難加工材料の特殊熱間圧延法の開発
Project/Area Number |
10650720
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
川並 高雄 金沢工業大学, 工学部, 教授 (80195114)
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Keywords | 真空圧延機 / 熱間圧延 / 冷間圧延 / クラッド / チタン / 金属間化合物 |
Research Abstract |
1.真空圧延装置の開発継続と2件の特許取得 中心部に当る圧延装置の構造について2件の特許を取得した。 (1)発明の名称:圧延機における圧延ロールの軸受装置 特許番号 弟2909903号,登録日 平成11年4月9日 発明者 川並高雄ら (2)発明の名称:圧延機の圧延室装置 特許番号 弟2920631号,登録日 平成11年4月30日 発明者 川並高雄ら 2.真空下でのクラッド網の試作とその接合強度 (1)Tiクラッド網 8mmのSS400を母材に,2mmのTP340Hを合せ材としてサンドイッチ状に組み立て,温度800〜1000℃,圧下率10〜30%,真空度10^<-5>Torrで熱間圧延を行った。950,1000℃では10%以上で250〜270MPaの高いせん断強度に達し,圧下率の依存性は少ない。剥離面のX線回折結果でTiC、Fe_2Tiがごく微量検出された。 (2)Cu・ステンレスクラッド網 4.8mmのSUS430を母材に,2mmのC1100を合せ材としてサンドイッチ状に組み立て,温度600〜900℃,圧下率10〜50%,真空度10^<-5>Torrで熱間圧延を行った。700℃以上では圧下率の増大と共にせん断強度が向上し,剥離面には金属間化合物等は全く検出されなかった。 3.真空下でのAl,Al合金の冷間圧延特性 0.8mmのAl050,Al-Mg系の試料を無潤滑で圧下率5〜35%,真空度10^2,10^<-1>〜10^<-5>Torrの条件で冷間圧延を行った。真空度が高くなるにつれて圧延荷重が増加し,特に10^<-3>Torr以上で顕著である。表面性状の変化,表面層の解析などが必要である。 Ti・Al系金属間化合物の圧延研究は試料作成の段階で時間を要しており,圧延潤滑の適用研究は進行中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 川並 高雄: "特殊4段真空圧延機の製作と基本特性"日本鉄鋼協会講演論文集・材料とプロセス. 12・5. 1077 (1999)
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[Publications] 川並 高雄: "真空雰囲気下におけるアルミニウムの圧延特性"日本鉄鋼協会講演論文集・材料とプロセス. 13・2. 336 (2000)
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[Publications] 川並 高雄: "銅・ステンレスクラッドの試作と接合界面強度の研究"日本伸銅協会・伸銅技術研究会講演会. 39. 69-71 (1999)