1998 Fiscal Year Annual Research Report
電極インターフェイスを用いる神経細胞の興奮機能制御
Project/Area Number |
10650788
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
篠原 寛明 岡山大学, 工学部, 助教授 (60178887)
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Keywords | 神経興奮 / PC12細胞 / ITO電極 / ドーパミン / 電気化学計測 / アセチルコリン刺激 / 接着ペプチド / 電気化学インターフェイス |
Research Abstract |
本研究では、神経モデル細胞を電極上で培養し、その神経細胞の興奮機能を電気化学的に制御するインターフェイスの設計指針を得ること、および神経細胞の興奮により放出されるトランスミッターを直接電気化学計測し、細胞からの情報を受信できるインターフェイス電極の設計指針を得ることを目指す。 本年度は、まず細胞の電極上での培養系の確立とトランスミッター放出の電気化学計測を主に研究した。 (1) 電極上での神経モデル細胞培養系の確立 透明かつ導電性を有するITO電極を基板電極として用い、シリコンパームを密着させて培養チャンバーを作製した。神経細胞のモデル細胞としてPC12細胞(ラットPheochromocytoma由来)をこの基板電極上で培養できるようになり、成長因子の添加による神経細胞への分化を確認することができた。 (2) PC12細胞の興奮に伴うトランスミッターの放出の電気化学計測 アセチルコリン刺激に対してドーパミンを放出することがわかっているので、その電気化学検出を試みた。また細胞を電極上に接着させ、効率よくドーパミンの酸化電流を計測できるよう、電極表面への接着ペプチドの固定化を行った。
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