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1999 Fiscal Year Annual Research Report

α位にフッ素を持つビニルホスホニウム塩の合成とその合成化学的利用

Research Project

Project/Area Number 10650836
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

花本 猛士  佐賀大学, 理工学部, 助教授 (20228513)

Keywords有機フッ素化合物 / 含フッ素ビルディングブロック / α-フルオロビニルホスホニウム塩 / フルオロオレフィン / 1,1-ジフルオロエチレン / マイケル付加反応 / 含フッ素複素環化合物
Research Abstract

1)含フッ素複素環化合物の合成
分子内に水酸基とアルデヒド基両方を持つ化合物とα-フルオロビニルトリフェニルホスホニウム塩を反応させ一段階で含フッ素複素環化合物を得ることに成功した。反応の鍵はアルコキシドのカウンターカチオンにセシウムを用いることで、たとえばサリチルアルデヒドとの反応で3-フルオロ-2H-クロメンを34%の収率で得ることが出来た。しかしながらこの環化反応は対応する立体障害の大きいケトン基を持つ化合物には適応できなかった。また得られた3-フルオロ-2H-クロメンはロジウム触媒を用いてモノフルオロオレフィン部分のフッ素を失うことなく水素添加でき、対応する3-フルオロクロマンに導けることもわかった。
2)モノフルオロアリルアミン誘導体の合成
求核剤にフタルイミドを用いることでモノフルオロアリルアミン誘導体を得ることに成功した。生成物はGabriel反応のときと同様にヒドラジンで脱保護すればフリーのモノフルオロアリルアミンが得られるものと考えられる。
3)モノフルオロアリルアルコールの合成
すでにモノフルオロアリルエーテルが得られることを報告しているが、求核剤を工夫してアリルアルコールのアルコキシドを用いることで得られたモノフルオロアリルアリルエーテルのフッ素の置換していないアリルエーテルの炭素-酸素結合を選択的に切断でき対応するモノフルオロアリルアルコールが高収率で得られることを見いだした。現在、モノフルオロアリルアリルエーテルのE/Z選択的合成に取り組んでいる。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] T.Hanamoto: "Preparation and Synthetic Application of α-Fluorovinyl phosphonium Salts"Chemical Communications. 151-152 (1999)

  • [Publications] T.Hanamoto: "Fluoride ion-initiated α-fluorovinylation of carbonyl compounds with α-fluorovinyl diphenylmethylsilane"Chemical Communications. 2397-2398 (1999)

  • [Publications] T.Hanamoto: "Synthesis and reactions of α-fluorovinyl phosphonium salts"J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1. 103-107 (2000)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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