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1998 Fiscal Year Annual Research Report

水またはアルコール中での複素環化合物の合成

Research Project

Project/Area Number 10650851
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

斎本 博之  鳥取大学, 工学部, 助教授 (20186977)

Keywords水 / アルコール / フェノール / 金属塩 / 金属水酸化物 / グリオキサール / ベンゾピラン / 付加-環化反応
Research Abstract

1) フェノール性エノラートとα.β-不飽和カルボニル化合物によるベンゾピラン類の合成
2',4'-ジヒドロキシアセトフェノン(1)とメタアクロレインを、含水メタノール中、塩化カルシウム/水酸化カリウム触媒で処理することにより、1,4-付加反応と、それに続く環化反応をワンポットで達成することに成功し、6-アセチノル-2,5-ジヒドロキシ-3-メチル-2H-ベンゾピランを収率63%で得ることができた。
一方、β-位が立体的に込み合っている3-メチル-2-ブテナールの場合、2,4-ジヒドロキシ安息香酸メチル(2)と含水メタノール中、塩化カルシウム/トリエチルアミンで処理することにより、収率69%、選択率62%で、1,2-付加反応と、それに続く環化反応をワンポットで達成することに成功し、2,2-ジメチル-5-ヒドロキシ-2H-べンゾピラン-6-カルボン酸メチル(抗菌性天然物のエステル)を得ることができ、アルカリ土類金属触媒の有効性を日本化学会第75秋季年会で発表した。
2) フェノール性エノラートと1,2-ジカルボニル化合物との水系反応によるベンゾフラン類の合成
フェニルグリオキサールと1とを上記の方法で処理して得られた付加体を、酸処理すると2H-ベンゾピラン誘導体を得ることができたが、2工程を要した。しかし、グリオキサールと2とを水中、水酸化カリウム触媒で処理した場合、付加反応と、それに続く環化反応をワンポットで達成することに成功し、2,3-ジヒドロ-2,3,4-トリヒドロキシベンゾフラン-6-カルボン酸メチルを収率77%で得ることができた。
以上の(1)(2)の成果を基に、生物活性物質の短工程合成を計画している。
3) ターゲットとしているフラン環型化合物の光学異性体の分析について
光学活性なシフト剤を用いた^1H NMR分析により達成できることがわかり、日本化学会欧文誌に発表した。シフト剤、サンプルの濃度・比率とシグナルの分離度との知見は、今後の分析条件に設定に有益な知見となった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] H.Saimoto: "Synthesis of Enantiomerically Enriched 2,5-Dihydrofuran Derivatives from Easily Avairable Enantiomerically Enriched 2-Butyne-1,4-diols by Stereospecific Transformation" Bull.Chem.Soc.Jpn.72・2. 279-284 (1999)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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