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1998 Fiscal Year Annual Research Report

ペクチンの集積現象を利用したイチゴの花芽分化簡易診断法の確率

Research Project

Project/Area Number 10660022
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

大井 美知男  信州大学, 農学部, 助教授 (80167296)

Keywordsイチゴ / 花芽分化 / ペクチン質多糖類 / 抗原 / 抗体
Research Abstract

イチゴ品種‘宝交早生'のクラウン組織からペクチン質多糖類の抽出と精製を行った。花芽分化期のクラウンをFAAに7日間浸漬して滲出した沈澱物を回収した。この沈澱物をEDTA及びペクチナーゼ処理し、さらにフェノールによるタンパク質等の夾雑物除去を行い、最終的に、クラウンの生体重1gから10mgのペクチン質多糖類を抽出した。さらに抽出物はエーテル処理後セルロースチューブで透析して高純度のペクチン質多糖類を得た。つぎに、SDS-PAGE電気泳動法により得られたペクチン質多糖類の定性分析を行った。その結果、クラウン内に蓄積するペクチン質多糖類の分子量は70,000以上であるか、もしくは、ウロン酸残基のエステル価が非常に高いものと推察された。しかし、カルバゾール硫酸法とHPLCによるウロン酸の定量はできなかった。すなわち、カルバゾール硫酸法においては呈色反応を示さず、精製されたペクチン質多糖類のウロン酸残基の量が非常に少ないものと思われた。一方、HPLCではカラム・キャリアーの組み合わせをさまざまに換えて試みたが、結局ピークを検出することができなかった。カラム・キャリアーの選択を誤ったものと考えられる。本年度の実験から、高純度の非常に分子量の高いペクチン質多糖類が精製された。70,000以上の分子量を持つ抽出物は抗体作成に十分な大きさと判断され、抗体を作成した。抽出精製したペクチン質多糖類を水溶液として、これにアジュヴァントコンプリートを加えて乳化し、マウス1匹当たり0.2mlずつ腹腔内に接種した。3月下旬に採血し、抗原を作成する予定である。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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