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1999 Fiscal Year Annual Research Report

枯草菌胞子形成過程の最初期段階の制御機構に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10660073
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

中村 顕  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (10207863)

Keywords枯草菌 / 胞子形成 / 遺伝子発現制御 / 蛋白質間相互作用
Research Abstract

(1)IspUパラログの機能解析
枯草菌内にはIspUと、特にC末端部分で高い相同性を示す蛋白質(パラログ)が他に6種存在することが、ゲノム解析の結果から明らかになっている。これらパラログ中にIspUと同様の機能を持つものが存在することを考え、各遺伝子の破壊株を作製してσ^H因子により転写されるkinA発現に対する影響を調べた。その結果yojH遺伝子を破壊した場合にのみ、ispU欠損変異と同様の表現型を示すことが明らかになった。またispU yojH二重変異株では、各単独変異の場合と比べてkinA発現がより大きく低下しており、2つの変異の効果が加算的に見られた。以上のことから、IspUとYojHはσ^H活性化過程において同一の機能をしていることが示唆された。
(2)IspUと相互作用する蛋白質の解析
抗IspU抗体をCNBr-activated Sepharoseに固定化したカラムを用いて、枯草菌抽出液からIspUを精製すると、分子量32kDaと30kDaの2つの蛋白質が共に精製された。この現象はispU欠損株の抽出液では見られなかった。これらの蛋白質のN末端アミノ酸配列を決定したところ、30kDa蛋白はYojHであり、32kDa蛋白はIspUパラログのRsbRであることが明らかになった。このことからIspU及びYojHは互いに、そして他のパラログとも相互作用することが示された。
以上の結果から、IspUとYojHは枯草菌内で相互作用し、σ^H因子の活性化に何らかの形で関与することが示された。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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