1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10660232
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高山 昌照 九州大学, 農学部, 教授 (60038312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡部 為信 九州大学, 農学部, 教務員 (60091378)
肥山 浩樹 九州大学, 農学部, 助手 (10208788)
東 孝寛 九州大学, 農学部, 助手 (00181066)
大坪 政美 九州大学, 農学部, 助教授 (80112316)
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Keywords | 有明粘土 / 二次圧密 / 沈下予測 |
Research Abstract |
1. 現場計測データによる沈下予測:海岸堤防や道路などの盛土に伴う沈下は盛土完成後においても継続する.このような盛土の管理計画や保守のためには将来の沈下予測が重要である.現場計測データから将来の沈下を予測する方法としては,星埜法や双曲線法などがよく利用されている.しかし,これらの方法による予測値はある値に収束するため,二次圧密が認められる沈下の予測には適さない.これらの提案式をdS/dlogt-logt (S:沈下量,t:時間)関係で示すと上に凸の双曲線になる.沈下データをまたこのような方法で整理すると,ある時期ts以降の実測によるdS/dlogtはこの双曲線からから離れlogtの増加に対し直線的に減少する.以上のことから,tsまでは双曲線で沈下を近似し,ts以降は S=Sc+αlog(t/ts)+β{log(t/ts)}^2式で近似することを提案した.この提案式を現場計測データに適用しよい結果を得た. 2. 標準圧密試験機による二次圧密の計測:二次圧密係数は圧密中一定とみなされているが,長期間圧密計測を行うと二次圧密係数は時間の対数に対して減少傾向にあることを認めた.また,二次圧密中のk_0値はほぼ一定で変化のないことを確認した.また,乱さない有明粘土のk_0と有効応力に関するせん断抵抗角φ'との間にはJakyの式(k_0=l-sinφ')がほぼ成立する.
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