1998 Fiscal Year Annual Research Report
自脱コンバイン選別部の選別性能向上に関する基礎的研究
Project/Area Number |
10660242
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
川村 恒夫 神戸大学, 農学部, 助教授 (50107984)
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Keywords | 自脱コンバイン選別部の特性 / 物質移動の解析 / 選別性能 / 風速測定 |
Research Abstract |
本研究は,2〜3条刈りの自脱コンバイン選別部の選別性能を明らかにすることを目的とした基礎的研究である。特に,エンジン回転数の変化に対して,受網下にあるシーブ類やストロ一ラックにおける大量の籾と藁の混合物の流れの状態がどう変化するか,選別部に装備されている唐箕ファンの風速,風量及び選別部各部における風速の実測を行い,自脱コンバイン全体の負荷配分の最適化,選別部の最適制御のためのデータを得ることを目的とした。 1. 選別部における籾等の流れ状態の観測と解析 3条刈り自脱コンバインを供試し,選別部の籾,チャフ,及びそれらの混合物の流れを解析するために,超小型CCD-TVカメラと光源を選別部に組み込み,実際の作業中に画像を収録し,流れの状態を解析した。その結果,エンジンの定格回転数である2750rpmでは選別部における籾や藁の滞留は認められなかったが,10%程低下すると選別能力が低下し,2000rpm程度まで低下した場合は,2番還元に籾と藁屑,及びささり粒が滞留するのが認められた。 2. 選別部における風の状態の測定と解析 唐箕ファンや扱胴の回転による風速と風圧を熱線風速計で測定した。エンジン回転数の範囲が,約1800rpm〜2750rpmの時に,グレインシーブ上の風速は0.8m/s〜3.3m/s,静圧は0.1mmAq〜0.4mmAqであった。次いで,熱伝達型風速センサーを取り付け,シーブの下を流れる唐箕からの風速を実作業中に測定した。このセンサーは4〜20mAの電流出力型であり,絶縁型の電流-電圧変換器を介して測定した。このデーターは現在解析中である。
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Research Products
(1 results)