1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10660272
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
吉村 幸則 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (10167017)
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Keywords | 卵管 / 免疫機能 / 抗原提示細胞 / Tリンパ球 / Bリンパ球 / 性ステロイド / 加齢 / ニワトリ |
Research Abstract |
鶏の卵管内抗精子免疫応答による受精率低下との関連において、卵管の免疫システムの内分泌的調節機構を検討することを目的とした。白色レグホン種雌の未成熟鶏、成熟鶏ならびに性ステロイド処理した未成熟鶏の卵管組織を用いて、抗原提示細胞(主要組織適合遺伝子複合体(MHC)クラスII発現細胞とマクロファージ)、CD4およびCD8Tリンパ球、Bリンパ球・形質細胞に対する免疫染色を施し、これらの分布を顕微鏡画像解析した。卵管粘膜では、粘膜上皮と粘膜固有層に抗原提示細胞、CD4およびCD8Tリンパ球、Bリンパ球・形質細胞のいずれもが局在すること、また粘膜上皮では一部の上皮細胞が免疫グロブリンを含むことが明らかとなった。これらのことから卵管局所で、精子などの外来抗原が存在すると、これに対する抗原提示と免疫応答が進行し、特異抗体が産生されて卵管内に分泌されることが示唆された。抗原提示細胞の出現は性ステロイドによる依存性は低く、加齢に伴って増加することが明らかとなった。Tリンパ球とBリンパ球・形質細胞は、性成熟時にエストロジェンの作用で卵管が発達することと平行して増加することが明らかとなった。これらの結果から、卵管における免疫システムは性成熟に伴う卵管の発達と加齢によって影響され、またこれには性ステロイドが関与するものと考えられた。現在、免疫グロブリンとMHCクラスII分子の産生に関わる遺伝子発現をin situハイブリダイゼーション法で追究している。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] W.H.Zheng: "Effect of age and gonadal steroids on the localization of artigen presenting cells, and T and B cells in the chicken ovidnet" Journal of Reproduction and Fertility. 114巻1号. 45-54 (1998)
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[Publications] A.Barua: "Effect of aging and oestrogen on the localization of immunoglobulin-contaeining cells in the chicken ovary" Journal of Reproduction and Fertility. 114巻1号. 11-16 (1998)
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[Publications] A.Barua: "The effects of age and sex steroids on the macrophage population in the ovary of the chicken, Gallus domesticus" Journal of Reproduction and Fertility. 114巻2号. 253-258 (1998)
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[Publications] A.Barua: "Localization of macrophages in the orarian follicles during the follicular growth and postorulatory regression in chicken" Poultry Science. 77巻9号. 1417-1421 (1998)