2000 Fiscal Year Annual Research Report
牛におけるストレスがAVP投与後のACTH・Cortisol分泌に及ぼす影響
Project/Area Number |
10660286
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
長谷川 信美 宮崎大学, 農学部, 助教授 (50281217)
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Keywords | ストレス / AVP / ACTH / Cortisol / 牛 |
Research Abstract |
本実験は種々のストレスがアルギニンバソプレシン(AVP)投与後のACTH・Cortisol分泌反応に及ぼす影響を明らかにすることを目的としている。本年度は、暑熱ストレスについて行う予定であったが、8月に雨が続き、実験を行うことができなかった。そこで、飼育環境の変化によるストレスが及ぼす影響について、実験を行った。 黒毛和種雌牛4頭と子牛2頭を宮崎大学付属田野演習林内放牧地10ha(T区)に6月1日より11月15日まで昼夜放牧し、下牧後は宮崎大学農学部付属住吉牧場内パドック(S区)で飼育した。24時間行動観察をT区で10月8日と11月4日、S区で11月20日に行った。T区で10月21日、S区で12月6日に3頭にAVPを体重1kg当たり0.2μg投与し、0、5、15,30,60,120分に採血を行った。 10月8日、11月4日、11月20日において、4頭平均(10月8日は3頭)で、休息行動は、それぞれ305±29分、474±68分、617±107分で、S区で増加した。採食行動はそれぞれ621±34分、486±26分、386±100分でS区で減少した。身繕い行動はそれぞれ16±7分、17±10分、9±6分で、S区で減少した。探索行動は、それぞれ14±16分、17±7分、17±5分、親和行動は5±5分、11.5±10分、7±6分で、区による違いは見られなかった。敵対行動、舌遊び行動および葛藤行動はどちらの区でもほとんどあるいはまったく観察されなかった。 血中ACTHおよびCortisol濃度は、現在分析中である。
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