2000 Fiscal Year Annual Research Report
アミノ多糖の創傷治癒促進機序における分子量および脱アセチル化度の関わり
Project/Area Number |
10660301
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Research Institution | TOTTORI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
岡本 芳晴 鳥取大学, 農学部, 助教授 (50194410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 三郎 鳥取大学, 農学部, 教授 (70032307)
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Keywords | キチン / キトサン / 創傷治癒 / 線維芽細胞 / 血管内皮細胞 / コラーゲン / 遊走能 |
Research Abstract |
1.キチン・キトサンのプロリンヒドロキシラーゼ活性に及ぼす影響 ウイスター系ラット(♀、300±20g)を用いて、ペントバルビタールNa(35mg/kg、i.p.)による全身麻酔下で背部皮膚にキチン(1.0および10mg/ml)、キトサン懸濁液(0.1および1.0mg/ml)および生理食塩水を0.1ml含浸させたポリエステル不織布(1x1cm^2)を埋設し、4隅をナイロン糸で固定した。その後皮下組織および皮膚を常法にそって閉鎖した。2,4,7,11,14日目に動物を安楽死後、埋設材を回収し、埋設材に侵入した肉芽組織中のコラーゲン合成酵素の一つであるプロリンヒドロキシラーゼ(P-H)活性をHuttonら(1966)の方法で測定することにより、コラーゲン合成を評価した。埋設後、4日目までは全ての群において活性は低かった。その後対照群およびキトサン群では直線的な増加を示し、対照群では4日目に比べて7日目では5.5倍、11日目では8倍、14日目では9.5倍に増加した。キトサン群では、0.1および1.0mgとも対照群と類似し、4日目に比べて7日目では4.5倍、11日目では9倍、14日目では11倍に増加した。いっぽうキチン群においては、1.0mgキチン群では4日から14日にかけて対照群およびキトサン群同様に直線的に増加した。10mgキチン群では7日目に急激に増加し、その後プラトーとなった。これらの結果は組織学的所見と一致した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Khanal,D.R,, et al.: "Management of fracture with chitosan in dogs."Indian Vet.J.. 77. 1085-1089 (2000)
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[Publications] Kojima,K., et.al.: "Optimum dose of chitin and chitosan for organization of non-woven fabric in the subcutaneous tissue."Carbohydr.Polym. (in press).
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[Publications] Tamai,Y., et al.: "Proceeding the 8th International Chitin and Chitosan Conference"Japanese Society for Chitin and Chitosan. 64 (2000)
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[Publications] Okamoto,Y., et al.: "Proceeding the 8th International Chitin and Chitosan Conference"Japanese Society for Chitin and Chitosan. 74 (2000)