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1998 Fiscal Year Annual Research Report

遺伝子導入促進剤としてのトポイソメラーゼ阻害剤の利用と導入促進機構の解明

Research Project

Project/Area Number 10660317
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

荒谷 康昭  横浜市立大学, 木原生物学研究所, 助手 (30192470)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小山 秀機  横浜市立大学, 木原生物学研究所, 教授 (40085626)
Keywordsトポイソメラーゼ / 遺伝子導入 / 動物細胞 / DNA / 非相同的組換え
Research Abstract

「哺乳類細胞に効率よく遺伝子を導入できる技術の開発」を目的として立案した平成10年度の研究計画に対して,以下のような回答を得た.
1. トポイソメラーゼ(トポ)II阻害剤であるVP-16やICGF-193は,挿入されたベクターと染色体DNAの連結部位の構造にどのような特徴を生むのか?
ベクターと染色体DNAの連結部位付近をInverse PCR法で増幅し塩基配列を決定した.
(1) 解析した30クローンの連結部位に共通の配列は見い出されなかったが,連結部位付近にAlu様配列が多く観察された.このことは,トポIIが阻害されることによって染色体のトポロジー変化が起こった結果ベクターが挿入され易い領域が生じた可能性を示唆する.
(2) ベクターが染色体に挿入する際にベクターの末端が欠失する現象が頻繁に起こるが,トポII阻害剤の存在下ではごく短い欠失しか生じないことを発見した.この現象が,トポII阻害剤がベクターの導入頻度を10倍も上昇させる機構の一部と考えられた.
(3) ベクターが染色体に挿入する際に,ベクターの末端に未知の配列が連結する現象はよく知られているが,本研究過程でその未知配列の起源が同定できた.その結果,ベクターが染色体に挿入される機構の一部が推測でき,そのモデルが提唱できた.
現在,(2)と(3)の結果をまとめた学術論文を投稿中である.
2. ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)はベクター挿入に必要か?
PNPR活性の低下した培養細胞変異株を用いて,PARP活性と挿入効率の相関性を見たところ,変異株は野生株よりもベクターの導入効率が低いことが判明し,ベクターが染色体に挿入される機構の一部としてPARPが寄与していることが強く示唆された.この結果に関する学術論文は作成段階にある.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Yasuaki Aratani: "Severe Impalrment In Early Host Defense against Candida albicans In Mice Deficient in Myeloperoxidase" Infect.Immun.(in press).

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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