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1998 Fiscal Year Annual Research Report

高等植物3量体G蛋白質の構造と機能解析

Research Project

Project/Area Number 10660318
Research InstitutionFukui Prefectural University

Principal Investigator

岩崎 行玄  福井県立大学, 生物資源学部, 助教授 (20193732)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 旭 正  福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (10023392)
KeywordsAntisense / Heterotrimeric / G Protein / rice / Transgenic
Research Abstract

高等植物3量体Gタンパク質の機能を推定するために、イネ3量体Gタンパク質αサブユニット(RGAl)mRNA量を、アンチセンス技術を用いて検出限界以下まで抑制(減少)させた形質転換イネを作出した。この変異体は、矮性、短粒、葉の緑が濃く、葉幅が広い点などの特徴ある表現型を示した。この遺伝子(RGAl)のマッピングを行ったところ、第5染色体のセントロメア近傍に位置していた。この場所は、1925年に明峰によって単離された自然突然変異種、イネ大黒(d-1)の変異部位に相当していた。近年、芦刈らにより、イネ大黒(d-1)のMap-based cloningが行われ、変異遺伝子がRGA1内に存在することが明らかになった。以上の結果により、イネにおいて、3量体Gタンパク質αサブユニットは、節間伸長や正常な種子の形成に関与していることが示された。(投稿中)
高等植物3量体Gタンパク質の機能は、現在のところ、この酵素の活性化剤や阻害剤を用いた多くの生理学的研究から、光、植物ホルモン、病原菌の感染に関与するエリシター等の外界からの多数のシグナル伝達に関与すると推定されているが、これらの研究成果は間接的な証明にとどまっている。真に高等植物3量体Gタンパク質の機能を知るためには、ノックアウト植物の利用を含む新しいアプローチが必要とされていた。本研究において明らかにできたイネ3量体Gタンパク質αサブユニット変異株(アンチセンスを発現した形質転換体とイネ大黒d-1)の利用は、高等植物3量体Gタンパク質が関与する情報伝達系の解明に、直接的な証拠を提供できるであろう。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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