2000 Fiscal Year Annual Research Report
転写調節因子を介する遺伝子発現制御機構の直視下解析
Project/Area Number |
10670034
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
渡辺 淳 関西医科大学, 医学部, 助教授 (40148557)
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Keywords | 原子間力顕微鏡 / DNA / CYP1A1 / XRE / Ah受容体 / フォトンカウンティング / DNA転写調節 / ECR法 |
Research Abstract |
Ah受容体/Arnt複合体を、XREを含むCYP1A1 DNAの5'flanking領域単鎖とグラファイト基板上で反応させ、原子間力顕微鏡(AFM)で観察した。複合体はDNA(+)鎖標品には結合したが、(-)鎖標品には結合しなかった。複合体の結合した(+)鎖標品では、DNA鎖が複合体結合部より少し離れた部位で屈曲する像がしばしば観察された。しかしながら、複合体をin situと同じ2本鎖DNA標品と反応させても、著明なDNA高次構造の変化は認められなかった。(交付申請書記載の研究実施計画1,5および6項に対応)。 2.培養肝細胞系(H4IIE)にDMSOで可溶化したMCを加え、MC投与後のAhR,ArntおよびHSP90の動態を免疫組織化学法で検出し、AhRからのHSP90の解離部位を高感度蛍光法および高感度化学発光法で調べた。HSP90の大部分は核に移行せず、AhRからのHSP90の解離部位が、核でなく、細胞質であることが明らかとなった。(交付申請書記載の研究実施計画7項に対応)。 3.蛍光測光および高精度フォトンカウンティングによる定量化のための技術的検討をおこなった。昨年度のluminol発光法につづき、さらに感度の高いECR法についても、正確な定量化を行える反応条件を確立することができ、CYP分子種発現の抑制系のin situにおける定量的解析がはじめて可能となった。(交付申請書記載の研究実施計画7項に対応)
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kanamura S,Watanabe J: "Cell biology of cytochrome P-450 in the liver."Int Rev Cytol. 198. 109-152 (2000)
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[Publications] Watanabe J et al.: "Effect of phenobarbital on intralobular expression of CYP2B1/2 in livers of rats. Difference in the expression between single and repetitive administrations."Biochem Pharmacol. 60. 285-291 (2000)
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[Publications] Takeda T,Watanabe J,Inoue K,Kanamura S: "Rifampicin suppresses hepatic CYP2E1 expression and minimizes DNA injury caused by carbon tetrachloride in perivenular hepatocytes of mice"Alchol Clin Exp Res. (2000)