1999 Fiscal Year Annual Research Report
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10670046
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
瀬尾 芳輝 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (90179317)
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Keywords | 水分子 / 拡散係数 / 四極子緩和 / 多量子フィルターNMR法 / ワーラー変性 / 分子配向 / 細胞内分画 / 末梢神経 |
Research Abstract |
本研究は、末梢神経組織の神経上膜・神経内膜・神経軸索における水分子の分子環境、および、各区画間での水分子の透過性を明らかにすることを目的とし、以下の結果を得た。 1、神経潅流システムの設計・作成・調整 摘出ラット座骨神経を内径1.5mmガラス管内に潅流するフローセル型試料セルを作製し、5・10mm径の高周波コイルと組み合わせ、測定感度・精度等を検討した。結果は、10mm径高周波コイルが優位であった。このシステムについて神経潅流条件を最適化した。 2、重水素水-軽水素水交換過程の測定 フローセル型重水素核NMRプローブを用い、正常ラット摘出座骨神経について、軽水素水-重水素水交換実験を行い、神経上膜・神経内膜・神経軸索の各分画中の水分子を、二量子NMR法により測定し、各分画間での水の透過性を測定した。また、二量子パルス磁場勾配NMR法により、各分画における水の拡散速度を測定し、軸索内部の水分子について制限拡散を検出した。 3、変性神経モデルについての分子配向と水透過性の測定 ワーラー変性モデルと凍結障害モデルを用い、神経上膜・神経内膜・神経軸索の各分画における水の拡散速度を測定し、変性過程による変化を測定した。ワーラー変性モデルにおいて、神経内膜内の水分子環境が、神経切断後7-10日間で急速に進行すること、神経内膜内の水透過性がやや遅れて上昇することを明らかにした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Sharf,T.,Seo,Y.,Eliav,U.,Akselrod,S. & Navon,G.: "Mapping strain exerted on blood vessel walls using deuterium double-quantum-filtered MRI"Proc.Natl.Acad.Soc.USA. 95. 4108-4112 (1998)
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[Publications] Seo,Y.,Shinar,H.,Morita,Y. & Navon,G: "Anisotropic and restricted diffusion of water in sciatic nerve : A ^2H double-quantum-filtered NMR study"Magn.Reso.Med.. 42. 461-466 (1999)