1998 Fiscal Year Annual Research Report
IP_3受容体とリアノジン受容体のヘテロ会合による新しいチャネル分子に関する研究
Project/Area Number |
10670088
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
尾上 均 九州大学, 医学部, 講師 (70221166)
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Keywords | Ca^<2+>放出チャネル / IP_3R / RYR / サブユニット / 免疫沈降 / 四量体 |
Research Abstract |
本研究はIP_3RサブユニットとRYRサブユニットからなるヘテロオリゴマーの存在を明らかにすることを目的としている。 1. 可溶化したラット小脳膜分画に対して抗RYR抗体を用いた免疫沈降実験を行うと、RYR2サブユニットとともにIP_3R1サブユニットが沈澱し、逆に抗IP_3R1抗体を用いて同様の実験を行うとIP_3R1サブユニットとともにRYR2サブユニットが沈澱した。IP_3R1あるいはRYR2サブユニットのProtein G-sepharose(免疫沈降担体)への非特異的な吸着は見られなかった。このIP_3R1とRYR2サブユニットの免疫共沈は抗体を抗原ペブチド処理する、あるいは膜分画中のタンパク質をあらかじめ変性させ高次構造を破壊しておくと抑制された。これらの結果を現在投稿準備中である。 2. 複数種類のCa^<2+>放出チャネルサブユニットからなるヘテロオリゴマーがはたして四量体構造を持つか否かの解析に着手した。その過程でラット肝膜分画に存在するIP_3R1及びIP_3R2サブユニットからなるヘテロオリゴマーが四量体であることがagarose-PAGE法とWestern blot解析により明かとなったので投稿準備中である。
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