1999 Fiscal Year Annual Research Report
ジーンターゲティング法を用いたα1アドレナリン受容体の機能解析
Project/Area Number |
10670106
|
Research Institution | NATIONAL CHILDREN'S MEDICAL RESEARCH CENTER |
Principal Investigator |
田上 昭人 国立小児病院, 小児医療研究センター・小児薬理研究部, 室長 (60301800)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤木 夏子 国立小児病院, 小児医療研究センター・小児薬理研究部, 共同研究員
辻本 豪三 国立小児病院, 小児医療研究センター・小児薬理研究部, 部長 (80172013)
|
Keywords | α1アドレナリン受容体 / ジーンターゲティング / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
α1アドレナリン受容体にはα1A、α1B、α1Dの3つのサブタイプが存在することが明らかになっている。この中でα1Dアドレナリン受容体の生理的な役割は明らかでなくまた薬理学的にこの受容体に対する選択的な作動薬・拮抗薬も明らかになっていない。このα1Dアドレナリン受容体の生理機能について明らかにするため、マウス未分化胚細胞を用いたジーンターゲティング法を用いてα1Dアドレナリン受容体の変異体を持つマウスの作成を行った。α1Dアドレナリン受容体変異動物は、生体にまで正常に成長できることが明らかになった。今後この変異動物を解析することによりα1Dアドレナリン受容体の生理機能、薬物の選択性を明らかにすることが可能となった。またα1A及びα1Bアドレナリン受容体の変異マウスと組み合わせた二重変異マウスを作製することによりそれぞれのα1アドレナリン受容体サブタイプの相互作用が明らかにされることができるようになった。
|
-
[Publications] Kikuchi, S., Tanoue, A., et al.: "A novel nonsense mutation of the PEPD gene in a Japanese patient with prolidase deficiency"Journal of Human Genetics. 45. 102-104 (2000)
-
[Publications] Kikuchi, S., Tanoue A., et al.: "Structure and sequence of the mouse V1a and V1b vasopressin receptor genes"Jpn. J. Pharmacol.. 81(3). 388-392 (1999)
-
[Publications] Arai, K., et al.: "Characterization of the mouse α1D-adrenergic receptor gene"Jpn. J. Pharmacol.. 81(3). 271-278 (1999)
-
[Publications] 岩松雅子、田上昭人、他: "Hirschsprung病患者由来培養リンパ球において検出された新規エンドセリンB受容体スプライス変異の解析"東京女子医科大学雑誌. 9(2/3). 95-105 (1999)
-
[Publications] 岩松雅子、田上昭人、他: "Hirschsprung病に合併したウイルス動脈輪閉塞症患者におけるエンドセリンB受容体遺伝子の解析"東京女子医科大学雑誌. 9(2/3). 112-117 (1999)