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1998 Fiscal Year Annual Research Report

生体組織への直接遺伝子導入によるアポトーシス誘導遺伝子のクローニング

Research Project

Project/Area Number 10670129
Research InstitutionTokyo Metropolitan Institute for Neuroscience

Principal Investigator

矢尾板 芳郎  (財)東京都神経科学総合研究所, 分子神経生物学研究部門, 副参事研究員 (00166472)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中島 圭介  (財)東京都神経科学総合研究所, 分子神経生物学研究部門, 主事研究員 (60260311)
Keywordsprogrammed cell death / アポトーシス / 遺伝子導入 / 変態 / 甲状腺ホルモン / caspase / アフリカツメガエル
Research Abstract

Programmed cell deathは胸腺皮質や神経組織の発達、指形成、両生類幼生の変態などの発生過程でアポトーシスの形態をとって起きる細胞死である。両生類幼生の変態においては、全身の再構成が甲状腺ホルモンの血中増加により起きる。甲状腺ホルモン受容体は転写因子であるために、甲状腺ホルモンはそのレセプターに結合して、直接、遺伝子の発現を変化させ、幼生の尾を退縮させる。本研究は尾の退縮を引き起こす原因遺伝子の同定を行うことを目的とする。アフリカツメガエルの退縮中の尾からRNAを抽出し、発現型ベクターを用いてcDNAライブラリーを作成した。500cDNAクローン/プールの18プールのDNAをそれぞれ幼生の尾の筋細胞に注入し器官培養してみたが、どのプールでもマーカーであるβ-ガラクトシダーゼ活性が検出された。実験条件を検討してみることは当然必要であるが、幼生の尾由来の細胞への遺伝子導入によるスクリーニングも考慮する価値があると思われる。また尾の退縮中に発現が増加する遺伝子としてD.Brownらがクローニングした遺伝子のうちintegrin α1やMatrix Metalloproteinaseなどいくつか、また我々がクローニングしたXenopus caspase-3などをマーカー遺伝子と共に尾の筋細胞に注入し、器官培養をしてみたが、強い細胞死誘導活性は観察されなかった。陽性対照となりうる遺伝子を得るために、細胞死に深く関わっていると考えられる全てのXenopus caspase遺伝子をPCRによりクローニングすることに成功した(第21日本分子生物学会年会で発表)。このことにより、哺乳類から両生類までアポトーシスに強く関係している遺伝子ファミリーのメンバーが保存されており、細胞死の分子機構も同様に保たれていることを示唆する。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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