1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10670271
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
山本 容正 昭和大学, 医学部, 助教授 (20010100)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 晃史 昭和大学, 医学部, 講師 (70210359)
大久保 幸枝 昭和大学, 医学部, 講師 (40053938)
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Keywords | マクロファージ / 病原微生物 / ケモカイン / スカベンジャーレセプター / 免疫応答 / サイトカイン / 微生物認識 |
Research Abstract |
侵入微生物に対する炎症反応並びに免疫応答の成立にサイトカインが重要な役割を担っていることは広く知られるところである。一方macrophageは最初に侵入微生物に反応する免疫細胞であり、その多様な免疫学的役割(サイトカインの産生を含め)から感染において極めて重要である。本研究計画では、予備実験より強く示唆されたmacrophageの微生物認識におけるScavenger receptorの特定ケモカイン応答における選択的な関与を立証することを目的とした。研究初年度では、微生物認識応答におけるScavenger receptorの関与を各種Scavenger receptor阻害剤(dextran su1fate,fucoidan,heparin等)を用いた実験系およびScavenger receptor knock out mouse macrophageを用いた実験系により検討した。Legionella pneumophilaを用いた実験では各種Scavenger receptor阻害剤によりケモカインであるMIP-2の誘導が選択的に阻害されることが判明した。一方、macrophagesを抗class A scavenger receptor monoclonal antibodyで刺激するとMIP-2の誘導(mRNAレベルの増加)が認められた。しかしclass A scavenger receptor knock out mouseより得たmacrophagesを同様に抗class A scavenger receptor antibodyで刺激してもMIP-2の誘導は認められなかった。これらの成績はScavenger receptorが特定ケモカインの誘導に密接に関与しているであろうことを示唆するものである。
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