1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10670272
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
今西 健一 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (20132920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤巻 わかえ 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (90256496)
八木 淳二 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (70182300)
内山 竹彦 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (00050550)
三好 徹 (秋山 徹) 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20246466)
加藤 秀人 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00241084)
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Keywords | T細胞 / 分化 / 成熟 / 活性化 / スーパー抗原 |
Research Abstract |
これまでに、スーパー抗原(TSST-1)を抗原とした免疫応答性の検討を行い、成熟型の胸腺T細胞が末梢血T細胞や臍帯血T細胞に比較し、機能的に未熟な応答性を示すデータを得、報告した。平成11年度は引き続き、細胞レベルでT細胞の機能解析を中心に行った。 (1)ヒト胸腺T細胞の機能面での解析 ヒト胸腺T細胞のサイトカイン産生能についてヒト末梢血T細胞の反応と比較検討し、産生されるサイトカインが異なること、また、胸腺細胞のステージによっても異なることが明らかになりつつある。詳細の検討を継続中である。 (2)ヒトT細胞の表面マーカーの解析 特にT細胞の活性化マーカー、HLA-DR,CD25,CD38を中心に解析を継続し、また、新規の胸腺細胞に反応する単クローン抗体の作成を行い、現在その抗原の解析を行っている。 (3)分化段階の違うT細胞のスーパー抗原応答時の細胞内変化の解析 ヒトT細胞のTSST-1応答時の細胞内シグナルについての報告を投稿中で、さらに研究を継続している。 (4)マウス胸腺内CD4^+T細胞のサイトカイン産生がヒトと異なることを見いだし、解析を継続している。 (5)我々の研究で細菌性スーパー抗原(TSST-1)が病因と考えられる新生児の疾患(新生児TSS様発疹症;NTED)が発見された。現在、詳細の解析を継続中である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Junji Yagi: "Identification of a new type of invariant V∂14^+ T cells and responsiveness to a superantigen, Yersinia pseudotuberculosis-derived mitogen"J. Immunol.. 163. 3083-3091 (1999)
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[Publications] Masayuki Shiseki: "Comparison of pathogenic factors expressed by group A Streptococci isolated from patients with streptococcal toxic shock syndrome and scarlet"Microbial Pathogenesis. 27. 243-252 (1999)
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[Publications] Takehiko Uchiyama: "The Pathogenesis of Kawasaki Disease and Superantigens"Jpn. J. Infect. Dis.. 52. 141-145 (1999)
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[Publications] 河内 章: "新しい微生物抗原,スーパー抗原-医学研究の新しい戦略-"Biothecrapy. 13・3. 231-239 (1999)
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[Publications] 今西健一: "ヒトT細胞の胸腺内および胸腺後の発達(CD4^+シングルポジティブT細胞について)"アレルギー・免疫. 6・4. 616-625 (1999)
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[Publications] 内山竹彦: "スーパー抗原という概念 疾患発症機序解析の戦略"アレルギー・免疫. 6・10. 89-96 (1999)
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[Publications] 畑中正一編: "微生物学"文光堂. 637 (1999)