1999 Fiscal Year Annual Research Report
発育・発達期における骨状態と身体の発育、運動習慣および生活習慣との関連について
Project/Area Number |
10670351
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
松本 健治 鳥取大学, 教育地域科学部, 教授 (10073694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川添 博光 鳥取大学, 工学部, 助教授 (40260591)
國土 将平 鳥取大学, 教育地域科学部, 助教授 (10241803)
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Keywords | 発育・発達期 / 身体発育 / 骨状態 / 運動習慣 / 生活習慣 / 骨伝導音 / ライフスタイル / 最大発育年齢 |
Research Abstract |
本年度は前年から継続してK中学校生徒723名(男371名、女352名)、T商業高校生徒831名(男302名、女529名)およびN高校生徒1333名(男587名、女746名)計2887名を対象とした。測定項目も継続して脛骨部の骨伝導音、身長、体重であり、運動習慣を含むライフスタイルについても質問紙調査を実施した。得られた資料によりK,T校は4年間、N校は3年間の継続的データセットとなった。発育・発達期における身体発育と骨状態の発育との関連については検討中であるが、骨伝導音は男女とも身長の最大発育年齢と女子の場合は初経年齢との強い関連が再認識された。すなわち、骨伝導音のピーク周波数は最大発育年齢経過年や初経年齢経過年により差がみられ、骨状態の評価に際しては、性別、年齢に加えて、発育状況を考慮する必要が証明された。また、スポーツ活動の盛んなT校と県内屈指の進学校であるN校の学年別、男女別の骨伝導音を比較すると、男女ともすべての学年でT校の方がN校よりも高値を示し、特に男子の2年生、女子のすべての学年で有意差が認められた。受験勉強や第3学年への進級に伴う部活動等の中断はN校で顕著にみられた。T校、N校を一括してみると、1年間の骨伝導音の周波数の上昇は男女とも運動継続者の方が運動中断者よりも高かった。同様に乳・乳製品の摂取状況が1年間で好転した者の骨伝導音の周波数の上昇が顕著であった。
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