1999 Fiscal Year Annual Research Report
顕微切断法を用いた自己免疫(I型)糖尿病における膵β細胞のアポトーシスの機能解析
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10670439
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
安西 慶三 福岡大学, 医学部, 助手 (60258556)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴宮 淳司 福岡大学, 病院・講師 (70206556)
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Keywords | I型糖尿病 / NODマウス / アポトーシス |
Research Abstract |
私たちは自己免疫(I型)糖尿病のモデル動物であるnon-obese diabetic(NOD)マウスより摘出した膵臓より凍結切片を作製し、膵組織切片をのせたスライドグラスを倒立顕微鏡に設置し、3次元マイクロマニュプレーターを操作し、ガラス針で目的とする膵β細胞または膵島浸潤リンパ球の単個細胞を切断、収集しmRNAを抽出した。 得られた膵島浸潤リンパ球のmRNAを用いて、RT-PCR法にて各種サイトカイン、FasL、PerforinおよびGranzyme等のアポトーシスを誘導する因子のmRNAレベルでの発現を定量的に測定した。さらに膵島のmRNAを用いて、RT-PCR法にてFas、TNF-receptor family、iNOS、アポトーシスシグナル伝達物質であるICE subfamily、CPP32 subfamilyおよびアポトーシス関連蛋白であるBcl-2 family等の浸潤リンパ球より誘導されるアポトーシス関連因子のmRNAレベルでの発現を定量的に測定した。 以上の因子について、NODマウスの週齢、糖尿病発症の有無および同一膵臓内の膵島を膵島炎の程度で分類し比較検討した。この結果よりI型糖尿病において膵島浸潤リンパ球が膵β細胞にアポトーシスを誘導し、破壊をおこす機序を検討した。さらに膵所属リンパ節におけるリンパ球および抗原提示細胞の活性化も検討した。現在研究成果をまとめ投稿準備中である。
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