1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10670447
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
齋藤 貴文 山形大学, 医学部附属病院, 助手 (80250918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古坂 明弘 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (00266678)
赤塚 俊隆 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30159321)
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Keywords | C型肝炎 / ワクチン / 免疫 / 予防 / 中和抗体 / リンパ球 |
Research Abstract |
C型肝炎ウイルスのDNAワクチン開発の基礎検討を進めた。C型肝炎ウィルスは変異に富むウイルスであり、果たしてクローニングにより得られる一種のゲノムが感染性をもつウイルスに由来するのか、という問題がある。最近、感染性クローンが解明されたため、この鋳型プラスミドを用いて、免疫に供するDNAコンストラクトを再度作成した。これにより引き起こされる免疫応答は実際のウィルス感染を抑止する可能性がある。そして、これを新たな免疫法であるGene Gunを用いてマウス表皮内に免疫したところ、筋肉注射の100分の1量のDNAにより、筋肉注射に匹敵する液性免疫および細胞性免疫が生体内で誘導されることを解明した。この免疫により、筋肉注射に比し少ない免疫回数で十分な免疫応答が得られた。これは新たな免疫法として注目すべき方法である(投稿中)。また、ヒトHLA-A2を発現するトランスジェニックマウスを用いて、このDNA免疫を行い、ヒトで解明されているHCV CTLエピトープペプタイドにて、免疫マウス脾細胞を刺激し、この免疫によるウイルスにおけるCTLエピトープを解明した。これは将来のCTLワクチンへの応用を拡げる研究実績である。実際の感染抑止を中和抗体の誘導で行えるものか否か、実際のHCV水平感染臨床例のHCV hypervariable regionの多様性の比較検討をおこなったところ、ドナーの多様性が必ずしもレシピエントへ感染するものではないことを明らかにした(投稿中)。この事実は、感染初期に果たしてすべてのHCV variantに対して、抗体を誘導する必要があるのか、液性免疫からのワクチン戦略を考える上で、重要な所見が得られた。
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