1999 Fiscal Year Annual Research Report
消化器癌の発生と悪性化進展のメカニズムに関する分子遺伝学的研究
Project/Area Number |
10670449
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
樫村 博正 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (00194720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 淳 筑波大学, 応用生物化学系, 講師 (90292515)
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Keywords | 胃癌 / テロメラーゼ / hTERT / 腸上皮化生 |
Research Abstract |
概要 消化器癌発生において細胞の不死化は重要な過程であり,テロメラーゼ活性化が必要とされる。今回,内視鏡生検組織を用いて,食道癌,胃癌および前癌状態におけるhuman telomerase reverse transcriptase(hTERT)mRNAの発現を測定し,病理組織学的所見と対比させ,胃癌発生における発現段階を検討した。hTERTmRNAの発現は,ほとんどの胃癌組織のみならず,前癌状態と考えられている腸上皮化生粘膜においても半数近くで認められ,胃癌発生における早期段階でのhTERTmRNAの発現が示唆された。また,食道癌組織においても同様の変化が認められた。これら研究の内容を,下記学会において報告した。 1)内視鏡生検材料を用いた胃癌および前癌状態におけるテロメラーゼ関連遺伝子の発現に関する検討:第57回日本消化器内視鏡学会総会 シンポジウム(1995.11) 2)Expression of human telomerase catalytic subunit gene in cancerous and precancerous gastric conditions.: Digestive Didease Week(Orlando,Florida),(May17,1999) 3)食道疾患におけるtelomerase長およびhuman telomerase reverse transcriptaseの臨床病理学的意義に関する研究:臨床食道噴門研究会(1999.6.26) 4)胃癌および慢性胃炎粘膜におけるテロメラーゼ関連遺伝子の発現に関する検討:第7回日本消化器関連学会週間 パネルディスカッション 消化器疾患の好発癌状態(1999.10.31)
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Research Products
(1 results)