1999 Fiscal Year Annual Research Report
高度進行肝癌に対する新しい集学的治療法の開発:新たな経皮的局所療法と皮下埋め込み式動注ポートからの化学療法および遺伝子治療の組み合わせによる肝癌治療の試み
Project/Area Number |
10670454
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
椎名 秀一朗 東京大学, 医学部・付属病院, 助手 (70251238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小俣 政男 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (90125914)
松村 雅幸 朝日生命成人病研究所, 消化器科, 医長(研究職)
加藤 直也 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90313220)
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Keywords | 肝細胞癌 / 経皮的局所療法 / 経皮的ラジオ波焼灼療法 / 化学療法 / 皮下埋込式動注ポート |
Research Abstract |
病変の広範な広がりのために、従来は根治的治療不能とされ、肝動脈塞栓術などによる姑息的な治療しかできなかった高度進行肝癌に対し、新たな経皮的局所療法と皮下埋め込み式動注ポートからの化学療法および遺伝子治療等を組み合わせることにより、根治を目指した集学的治療法を開発することが、本研究の目的である。 新たな経皮的局所療法の開発に関しては、平成11年2月から経皮的ラジオ波焼灼療法を導入し、1年間で新規症例、再発症例合わせて187例の肝腫瘍(そのうち肝細胞癌は186例)を治療した。12分間のablationで径3.0-4.0cmの範囲を確実に壊死させることができ、平均2.2回の治療回数で、safety marginをもって病変の完全壊死が得られており、入院期間も短縮でき、非常に有用である。今後は、経皮的局所療法の95%以上は経皮的ラジオ波焼灼療法になるものと思われる。 化学療法の最適化の検討に関してであるが、現在、皮下埋込式動注ポートからのlow doseFP療法(CDDP 10mg/hr、5-FU 250mg/5hrs、5日連続、2日休薬を1クールとして、4クールで1セッション)を行い、データを分析することにより既存の化学療法に対する有効性に関与する因子を分析し、既存の化学療法の有効例と無効例を事前に判別できないかを検討中である。さらに既存の化学療法では効果が無い症例に関しては、インターフェロンを組み合わせた新たなレジメによる化学療法を施行中である。 遺伝子治療に関しては、ヌードマウス移植モデルを用いて有用性と安全性を検討し、臨床応用への可能性を検討していく予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 椎名秀一朗、他: "Cod tip型電極を用いた経皮的ラジオ波焼灼療法による肝細胞癌の治療"肝臓. 41. 24-30 (2000)
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[Publications] 椎名秀一朗、他: "大型肝細胞癌に対する経皮的エタノール注入療法(PEIT)"臨床消化器内科. 14. 178-181 (1999)
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[Publications] 椎名秀一朗、他: "肝細胞癌に対する経皮的エタノール注入療法(PEIT)"総合臨床. 48. 290-295 (1999)