1999 Fiscal Year Annual Research Report
肝細胞癌症における血管増殖抑制因子とその受容体の同定
Project/Area Number |
10670455
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
前川 久登 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10301102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 和久 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (20251233)
光井 洋 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30239280)
丸山 稔之 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30219571)
坂田 洋一 自治医科大学, 血液研究部門, 助教授 (40129028)
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Keywords | アンギオスタチン / 肝細胞癌 / プラスミノーゲン / 血液凝固線溶系 |
Research Abstract |
肝細胞癌は血管に富む病変であり、従来、診断、治療に際し、そのhyper-vascularityを利用した種々の方法が選択されてきた。近年、アンギオスタチンをはじめとする、毛細血管内皮細胞増殖因子に対して阻害作用を有するいくつかの因子が坦癌生体より同定され、その治療への応用を期し検討されている。また、同時にそれらの諸因子と血液凝固線溶系に関わる因子との関連性も指摘されている。既報のごとくにアッセイ系をくみアンギオスタチンの活性を確認した。次に、ラット初代肝細胞、及びヒト肝細胞癌由来の数種類のCell Lineの培養上清中のプラスミノーゲン分解酵素の存在、および抗毛細血管内皮細胞増殖作用を有するプラスミノーゲンのクリングル領域の存在を抗体を用いて検討したところHuh-7の培養上清中にアンギオスタチン様のプラスミノーゲン分解産物を認めた。しかし、その分子量は既報のものとはやや異なり、RT-PCRにて確認し。macrophage metalloelastaseの発現との相関は認めなかった。次に肝癌症例を中心とした肝疾患患者約70名より血漿を採取し、その血漿中のアンギオスタチンの有無を確認したところ、担癌患者の30%前後に認められた。同時に血液凝固線溶系の活性の指標として、TAT,PIC濃度を測定したが、これまでの症例数においてはTAT,PICとアンギオスタチンの有無との間に有意な相関は認められなかった。我々はアンギオスタチンの活性を確認後、肝癌症例を中心とした肝疾患における血中アンギオスタチンの有無と上記の諸因子の生成に影響を与える可能性を有する凝固線溶系の活性につき検討を行ったがその相関はみとめられなかった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Arai, K et al: "Role of kringle domain in plasmunoger with slayhylokinase"Journal of Biochemistry. 123. 71-77 (1998)
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[Publications] Funayame, H et al: "Human monocyte endothelial cell interaction induced PDGF expression"Cardiovascula Reaearch. 37. 216-224 (1999)
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[Publications] Ikeda, H et al: "Activated rat stellite cells express c-met and respond to HGF to enhance TGFβ1 expression"Biochimials Biophysical Research Communication. 250. 769-775 (1998)
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[Publications] Maruyama, T et al: "Precore wild-Type DNA and Immune Complex Persist in CHB after seroconversion"Hepatology. 27. 245-253 (1998)
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[Publications] Mitsui, H et al: "Thrombin Activates Two Stress Actvated Proteinkinase L-Jun N-terminal Icinave and p38 in Hepa2cells"Hepatology. 27. 1362-1367 (1998)