2000 Fiscal Year Annual Research Report
ドミナントネガティブトランスジェニックマウスを用いた肝臓でのレチノイドの機能解析
Project/Area Number |
10670473
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
汐田 剛史 鳥取大学, 医学部・附属病院, 講師 (70263457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
国貞 隆弘 鳥取大学, 医学部, 助教授 (30205108)
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Keywords | ドミナントネガティブ / レチノイン酸レセプター / トラシスジェニックマウス / 肝臓 |
Research Abstract |
1、トランスジーンの作製 レチノイン酸レセプターアルファのドミナントネガティブフォーム(RARE,J Biol Chem269,19101-19107,1994)をpBluescriptIIKS+/-にサブクローニングした。肝細胞特異性をもたせるため、RAREの上流にアルブミンエンハンサー・プロモーターを接続し、下流にSV40イントロンポリーAを付加したトランスジーンを得た。 2、トランスジェニックマウスの作製 このトランスジーンをBFD1マウス受精卵へマイクロインジェクションし5系統のラインを作製した。この内、発現量の高い2系統を選び、F2、F3を作製している。これらのマウスでは肝臓特異的、肝細胞特異的にRAREが発現している。 3、RAREトランスジェニックマウスの表現型 野性型のマウスの体重、肝体重比は各々1.36±0.40g、5.24±1.22%であったが、トランスジェニックマウスでは2.16±0.31g、7.76±0.49%と有意に増加していた。この際、S期細胞の増加が有意に増加していた。また、サイクリン/cdk2複合体が有意に増加し、このためRAREトランスジェニックマウスの肝細胞増殖が促進しているものと考えられた。
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Research Products
(1 results)