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1998 Fiscal Year Annual Research Report

リコピンによるLECラットの発癌抑制の検討

Research Project

Project/Area Number 10670480
Research InstitutionKagawa Medical School

Principal Investigator

渡邊 精四郎  香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (00158635)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 有馬 啓治  香川医科大学, 医学部, 助手 (50212650)
西岡 幹夫  香川医科大学, 医学部, 教授 (30034937)
Keywords肝細胞癌 / 実験腫瘍 / リコピン / LECラット / 腫瘍の分化
Research Abstract

肝細胞癌に対する治療法の中で、腫瘍の分化誘導による個体の延命治療は非環式レチノイドをはじめとして実際に臨床にも応用されてきており、今後魅力あるテーマとしてさらに研究されることが予想される。この治療法の位置付けは、化学療法に代表されるような殺腫瘍効果をめざすものではなく、腫瘍の性質をよりおとなしいものに変えて、転移や局所浸潤能を少なくして腫瘍の広がりを限局する効果をめざしたものである。
LECラットは自然発癌する系であり、通常の飼育で1年以後に肝細胞癌が発症する。今回のLECラットを用いた実験肝癌では、0.005%リコピンを飼料に混ぜた20匹のリコピン投与群とコントロールラット群による発癌過程の差を1年半後に開腹下に腫瘍を摘出し検討した。まだ最終的な吟味された結論は出されていないが,まず、1年半の観察期間でみた生存率では、コントロール群の生存率が40%であるのに比べてリコピン投与ラット群20匹は生存率が65%であり(p=0.1204)、コントロール群とは差が生じてきている。発癌に及ぼす影響は、1年半飼育したリコピン投与ラット群20匹中、肝細胞癌の発生は2匹(10%)であり、その他のリコピン投与ラット群には過形成結節がコントロール群と同様に見られた。LECラットに見られる胆管線維腫症はコントロール群との間に組織学的な差は認めなかった。コントロール群における腫瘍発生は3匹(15%)であり、リコピンによる腫瘍細胞自身の分化誘導を高める作用があるがどうかについては今年度LECラット数を増やして検討中であり来年度で最終的に結論を出したい。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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