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1999 Fiscal Year Annual Research Report

リコピンによるLECラットの発癌抑制の検討

Research Project

Project/Area Number 10670480
Research InstitutionKagawa Medical University

Principal Investigator

渡邉 精四郎  香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (00158635)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 有馬 啓治  香川医科大学, 医学部, 助手 (50212650)
西岡 幹夫  香川医科大学, 医学部, 教授 (30034937)
Keywords肝細胞癌 / 実験腫瘍 / リコピン / LECラット / 腫瘍の分化
Research Abstract

LECラットは、生後4ヶ月前後で肝細胞障害により、肝炎を引き起こし、30%ないし40%のラットが死亡し、1年以上生きた動物に肝癌が発生してくる系である(澤村)。リコピンや小柴胡湯の1年にわたる長期投与によってLECラットにおける肝癌自然発生が修飾されるかどうかについて検討した結果、リコピン群、小柴胡湯群ともにコントロール群との間で発癌率に差が見られなかった。さらに長期の観察が必要と考え、90%以上に肝癌が出現すると報告されている1年半まで動物を飼育し、コントロール群、リコピン群及び小柴胡湯群の三者間に有意差が出るかを検討した。
GST-P免疫組織染色により肝癌の前癌病変に出現するGST-P陽性結節の検討を行った。肝内、血清、飼料中の鉄、銅、亜鉛含量についても検討した。小柴胡湯群とリコピン群との間には肝臓組織中の鉄の値に有意差があり、リコピン群の方が鉄の含有量が少なかった(p=0.0207)。LECラットで肝臓内の鉄の含量を少なくすると癌を予防できたという報告があり、肝臓内の鉄の含量がリコピン群で少なかったことと、肝組織単位面積あたりのGST-P陽性結節の数がコントロール群に比べてリコピン群のみが有意に少なかったことと関連している可能性が示された。血清α-fetoprotein値も検討したが、三者間に有意差は認めなかった。発癌の割合も三者間に差がなく、これらの薬剤により、LECラットにおける肝発癌が抑制されないことが明らかとなった。また、今回新しく見出されたリコピンの前癌病変発生抑制効果については知られておらず、今後検討される課題と考える。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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