1998 Fiscal Year Annual Research Report
B型肝炎ウイルスキャリアのワクチン療法に果たす樹状細胞の役割
Project/Area Number |
10670481
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
恩地 森一 愛媛大学, 医学部, 教授 (10112260)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舛本 俊一 愛媛大学, 医学部・附属病院, 講師 (40243779)
S.M.F アクバル 愛媛大学, 医学部, 助手 (60190633)
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Keywords | 樹状細胞 / ワクチン治療 / トランスジェニックマウス / B型肝炎ウィルス |
Research Abstract |
1、B型肝炎ウイルストランスジェニックマウス(HBV-TM)にHBsワクチンを投与するとB型肝炎ウイルス(HBV)に対する免疫応答が回復すること、2、HBV-TMには樹状細胞機能障害がありワクチン投与により樹状細胞機能が回復することを報告してきた。しかしワクチン投与にり樹状細胞機能が回復する機構に関しては不明である。 このため同じHBV量のHBV-TMにHBsワクチン投与を施行した際のワクチン有効マウスと無効マウスにつき樹状細胞の抗原提示能、樹状細胞のサイトカイン産生能、樹状細胞の表面マーカーについて検討した。DCとHBs抗原を用いた、HBs抗原特異的Tリンパ球若化反応は無効マウス群で低下していた。樹状細胞によるT細胞刺激能及びHBs抗体産生能は有効マウス群で増加していた。サイトカイン産生能は、IL-2,IL-12,TNF-αについて検討し、有効マウス群でIL-2,IL-12,TNF-αの産生亢進を認めた。表面マーカーは、有効マウス群で、MHC classII,CD86の発現の増強を認めた。 以上から、HBsワクチン投与によりHBVに対する免疫応答が可能となる際に樹状細胞の、1)HBs抗原に対する抗原提示能の改善、2)表面マーカーの増強、3)サイトカイン産生の増加が認められた樹状細胞の機能障害がワクチン投与によって改善して、HBVに対する免疫応答が回復すると考えられた。
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Research Products
(1 results)