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1998 Fiscal Year Annual Research Report

消化管化学発癌に及ぼす長期アルコール投与の影響

Research Project

Project/Area Number 10670515
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

堤 幹宏  金沢医科大学, 医学部, 助教授 (00155425)

Keywords消化管系の癌 / アルコール / cytochrome P4502E1 / 化学発癌
Research Abstract

大酒家では、咽喉頭癌や食道癌をはじめ消化器系の悪性腫瘍が高頻度に発生することは、疫学的分析からもよく知られてきている。しかし、特に消化管系の癌がなぜ大酒家に多いのかの機序については十分に解明されているとはいえない。Procarcinogenの1つであるN-nitrosodimethylarnine(NDMA)は、空気および水を含めたほぼすべての食物に含まれ、しかも腸内でも産生される。したがって、NDMAは日常ヒトが最も暴露され易いprocarcinogenであるが、この程度の低濃度のNDMAをcarcinogenに代謝する酵素はcytochrome P4502El(CYP2El)のただ1つであることが明らかにされている。一方、CYP2Elは飲酒により強く誘導されるが、このアルコールによる誘導は、肝だけではなく食道をはじめ胃および小腸、大腸でも起こることが観察されている。このように、アルコールによるCYP2Elの誘導が消化器系の発癌に関与している可能性が示唆され、われわれは、極めて微量のNDMAとアルコールの長期投与によりラット肝に前癌結節を発生させることに成功している。そこで今回、消化管系の発癌に対するアルコールの役割を明確にするために、NDMAによる化学発癌について長期アルコール飼育ラットを用いて検討することを企図し、Wistar系雄性ラットを総カロリーの36%のアルコール(アルコール群)、あるいはその等カロリーを炭水化物で置換した液体飼料(コントロール群)で微量のNDMAを投与しながら週飼しているが、現在は問題なく行われている。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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