1998 Fiscal Year Annual Research Report
ケモカインレセプター阻害剤による好中球性並びに好酸球性炎症コンドルの試み
Project/Area Number |
10670550
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Research Institution | 佐賀医科大学 |
Principal Investigator |
林 真一郎 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (50211488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河島 道博 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (70264174)
青木 洋介 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (60222478)
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Keywords | エオタキシン / β-ケモカイン / CCケモカインレセプタ-3 / 阻害剤 / モルモット |
Research Abstract |
ケモカインレセプター阻害性ペプチドAc-RRWWCR-NH_2(antileukinate)を用い以下の成果を得た。 1) 従来の検討でantileukinateはIL-8をはじめとするα-ケモカインのレセプターへの結合を阻害することが明らかとされていた。今回の検討ではヒト好中球、好酸球単核球を用い^<125>Iでラベルしたβ-ケモカインの結合実験を行い、antileukinateがエオタキシンの好酸球への結合を用量依存性に阻害することを確認した。そのIC50は概ね10μMであった。AntileukinateはMIP-lαやRANTESの各細胞に対する結合には影響を及ぼさなかった。 2) polycarbonate membraneを固定したtissue culture insertを用いた好酸球遊走実験で、antileukinateは好酸球のエオタキシンへの遊走を用量依存性に阻害した。IC50は概ね20μMであった。 3) モルモット皮内へエオタキシンを投与した際に生じた好酸球性炎症に対し、同時投与したantileukinateが抑制効果を有することを、組織学的検討とevans blue色素の血管外への漏出で確認した。
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