1999 Fiscal Year Annual Research Report
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10670568
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Research Institution | Okinaka Memorial Institute for Medical Research |
Principal Investigator |
本間 栄 財団法人 冲中記念成人病研究所, 研究員 (20190275)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 紘一郎 財団法人 冲中記念成人病研究所, 研究員
田中 さゆり 財団法人 冲中記念成人病研究所, 研究員
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Keywords | MPO-ANCA / 肺病変 / 間質性肺炎 / 予後 / 病理組織学 |
Research Abstract |
[目的]MPO-ANCA陽性のびまん性間質性肺炎についてその実態を自験例につき臨床病理学的に明らかにすることを試みた。 [対象と方法]過去6年間に当院を受診したMPO-ANCA陽性患者で肺病変を有する40例{男性20例、女性20例、平均年令64才、MPO-ANCA平均152.8EU(10〜840EU)}を対象とし臨床、画像、病理形態学所見を比較検討した。 [結果と考察]肺病変は間質性肺炎(IP)28例(70%)、細気管支炎6例(15%)、肺出血5例(12.5%)であった。間質性肺炎28例の基礎疾患は多彩でMicroscopic polyangiitis(MPA)が11例、シェーグレン症侯群(SjS)が3例、慢性関節リウマチ(RA)が2例、強皮症(PSS)が2例、皮膚筋炎(PM)、強皮症/慢性関節リウマチ(PSS/RA)、混合性結合組織病(MCTD)、サルコイドージス、再発性多発軟骨炎がそれぞれ1例ずつ、不明が5例で14例に腎炎の合併が認められた。臨床所見は28例全例に乾性咳嗽、ベルクロラ音がみとめられた。画像は25例に蜂窩肺を伴っていた。間質性肺炎12例の病理組織像は胞隔炎が全例、小葉間間質などの広義の間質の線維化が10例に認められ、7例に気管支動脈あるいは肺動脈の血管炎を伴っていた。予後は10例が死亡し、死因は間質性肺炎の急性増悪が5例、肺癌の合併が2例、肺炎が1例、消化管出血が2例であった。尚、間質性肺炎の増悪とMPO-ANCA値の相関は明らかでなかった。以上より間質性肺炎症例におけるMPO-ANCA陽性所見は予後不良因子であることに注意を要することが示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Homma S.: "The clinicopathological spectrum of positive MPO-ANCA pulmonary diseases"Sarcoidosis vasculitis and Diffuse lung diseases. 16. 53 (1999)
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[Publications] 本間栄: "間質性肺炎に血管炎を併発し呼吸不全にて死亡した1例"第17回臨床呼吸器カンファランス報告集 MPO-ANCA陽性間質性肺炎. 10-15 (1999)