1999 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝性進行性ジストニア(瀬川病)の分子発症機序の解析
Project/Area Number |
10670597
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
上野 聡 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (40184949)
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Keywords | ジストニア / GTP cyclohydrolase / 変異 / PCR |
Research Abstract |
遺伝性進行性ジストニア(HPD)患者のゲノムDNAからクローニングした、変異GTP cyclohydrolase I(GCH)をコードする5種類のcDNAをRSV/LTRプロモーターとするpRc/RSVベクターを用いてヒト線維芽細胞に導入して、ネオマイシンを含む培養液中で継代して安定化クローンを得た.導入遺伝子の発現についてはノーザンブロット法、RT-PCR法、あるいはウエスタンブロット法によって確認した. こうして種々の変異GCHを発現している細胞株からmRNAを抽出してcDNAライブラリーを作製した.この平均長は1.5Kbであった.このcDNAを鋳型として、32PdCTPを基質として加えたPCR法によって放射化したcDNAをアクリラミド電気泳動によって分離後、オートラヂオグラフィーを行った.同様の操作を正常GCH遺伝子導入細胞についても行い、両者間で異なる7種類のバンドが得られた.現在それらをプローブとして、それぞれの細胞株から抽出したRNAについてノーザンを行いその特異性について検討している.これらの特異性が証明できれば、脳神経細胞cDNAライブラリーをスクリーニングして全長クローンを得る.
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[Publications] M.Hirano et al.: "Mutant GTP cyclohydrolase I in a uxosomal dominant dystonia and necessive hyperphenylalaninemia"Neurology. 52. 182-184 (1999)
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[Publications] M.Hirano et al.: "A novel missense mutants inactivates GTP cyclohydrolase I in dopa-responsive dystonia"Neurosci lett. 260. 151-154 (1999)
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[Publications] S.Ueno et al.: "Dominant negative effects of mutant GTP-cyclohydrolase I in dopa-responsive dystonia"Brain and Development. (印刷中).