2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10670604
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Research Institution | JUNTENDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小林 智則 順天堂大学, 医学部, 助手 (50266053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 美邦 順天堂大学, 医学部, 教授 (30049043)
服部 信孝 順天堂大学, 医学部, 講師 (80218510)
松峯 宏人 順天堂大学, 医学部, 助手 (90255670)
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Keywords | 遺伝的背景 / パーキンソン病 / 進行性核上性麻痺 / パーキン / α-シヌクレイン / タウ / 遺伝子型 |
Research Abstract |
1.200例の特発性パーキンソン病の患者でパーキン遺伝子ホモ欠失変異を4例に認めた.欠失例は,38歳から48歳の発症で,比較的若年発症である傾向がみられた.ハプロタイプ解析でパーキン遺伝子が関与しているとは考えられない家系も確認された.56例のPD患者においてすべてのエクソンのシークエンシングを行いL272I,V380Lが2例と5例にみられるもほかには病的点変異は認めなかった.PD患者とコントロールで調るも頻度の違いは確認されなかった.定量的PCR法でエクソン4を52例で,エクソン3,4,5について21例で検索するもヘテロの欠失は検出されなかった.以上パーキン遺伝子は,パーキンソン病の遺伝的背景の一部をなすが,本遺伝子のみでパーキンソン病発症の過半を説明するまでには至らない. 2.NACP(α-synuclein)遺伝子解析を優性遺伝形式の家系や,dementiaをともなっている症例を主に,12例でおこなうも変異は認められなかった.イントロンでの欠失と1塩基置換を一部にみとめたが,とくにイントロン5の2箇所は頻度が多いもののようで,多型と考えてよい.常染色体優性遺伝形式をとる家族性パーキンソニズムの1家系で多型をマーカーにした結果α-synuclein遺伝子座と連鎖しないことが確認された. 3.病理学的に確認された進行性核上性麻痺患者のタウ遺伝子型 病理学的に確認された進行性核上性麻痺患者のみを対象とした.日本人は,遺伝的に均一性が高く,患者もコントロール群もともに欧米でPSP群で多くみられるとされる遺伝子型であった. 4.タウ遺伝子P301L変異が確認された脱抑制と痴呆を主徴とする症例とパーキンソニズムを主徴とする症例において,タウ遺伝子型に明確な相違があることがあきらかとなった.これが両者の臨床型の違いを規定している可能性がある.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kobayashi T 他: "Exonic deletion mutations of the Parkin gene among sporadic patients with Parkinson's disease."Parkinsonism and Related Disorders. 6. 129-131 (2000)
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[Publications] Tanaka R 他: "A case of frontotemporal dementia with tau P30IL mutation in the Far East."Journal of neurology. 247. 705-707 (2000)
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[Publications] Zhang J 他: "Association between a polymorphism of ubiquitin carboxy-teminal hydrolase LI (UCH-LI) gene and sporadic Parkinson's disease"Parkinsonism and Related Disorders. 6. 195-197 (2000)
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[Publications] Wang M 他: "Polymorphism in the parkin gene in sporadic Parkinson's disease"Annals of Neurology. 45. 655-658 (1999)
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[Publications] Hattori N 他: "Molecular genetic analysis of a novel Parkin gene in Japanese families with autosomal recessive juvenile parkinsonism : evidence for variable homozygous deletions in the Parkin gene in affected individuals"Annals of Neurology. 44. 935-941 (1998)
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[Publications] 水野美邦 他: "パーキンソニズム病の遺伝的素因"医学のあゆみ. 11. 767-771 (1998)