1999 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト点変異アンジオテンシンII 1型受容体の高血圧症・循環器疾患への病因論的関連
Project/Area Number |
10670691
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
野田 慶太 福岡大学, 医学部, 講師 (70289536)
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Keywords | アンジオテンシンII 1型受容体 / 遺伝子点変異 / constitutively active mutant |
Research Abstract |
1 Asn111、Asn295変異の受容体活性の検討 constitutively active AT 1 mutantは、私が1996年に報告(Biochemistly35:16435-16442,1996)したAsn111Glyと1997年に報告(Balmforth AJ et al.J Biol Chem272:4245-51)されたAsn295Serであった。しかし、その後の検討(Biochemistry37:15791-15798,1998,Mol Pharmacol 54:427-34,1998)でAsn295Alaは、constitutively active AT 1 mutantでないことが判明した。そこで、これまで我々がも実験的に明らかにしたアンジオテンシンIIとAT1の結合部位を基に作成したモデルを用いてAsn295に変わるAsn111のコンタクトアミノ酸残基を第5、6細胞膜貫通領域にて検索した。10個の候補アミノ酸残基のアラニンへの変異は、いずれもconstitutively active AT 1 mutantではなく、少なくともこれらのアミノ酸残基がAsn111と結合することにより受容体を非活性の状態に維持していないことがわかった。 2 ヒトでの変異AT1受容体のスクリーニング 本態性高血圧症、動脈硬化疾患、冠動脈疾患、心筋疾患、心不全の当院入院および外来患者104名を対象にPCRによるダイレクトシークエンスでAsn111の塩基配列を調べた結果、遺伝子変異は発見されなかった。また、その近傍の遺伝子配列も調べたが、変異は認めなかった。
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