2000 Fiscal Year Annual Research Report
新生仔スナネズミとラットを用いたヘリコバクター・ピロリの幼若動物感染モデルの作成
Project/Area Number |
10670705
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Research Institution | GUNMA UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE |
Principal Investigator |
友政 剛 群馬大学, 医学部, 講師 (60241866)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森川 昭廣 群馬大学, 医学部, 教授 (40125878)
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Keywords | Helicobacter / COX-1 / COX-2 / 十二指腸潰瘍 |
Research Abstract |
(1)人どおしの接触が濃厚な、重症心身障害児施設において、患者および職員のヘリコバクターの抗体保有率を検討した。患者では、正常人に比較して抗体保有率が高く、より濃密は介護を要するものがより陽性率が高かった。従業員では抗体保有率が高くなかった。さらに、nested PCR法によって、唾液、歯垢中のへリコバクターDNAを、増幅同定することに成功した。現在仔の方法を用いて、さらに感染経路の解明を続行中である。 (2)ラット胃粘膜における、cyclooxygenaseの発現を発達学的に研究した。各週齢のラットの胃粘膜を摘出し、real time-PCR法を用いて、COX1,COX2のmRNAの発現を定量した。COX1の発現には、加齢による影響が顕著ではなかったが、COX2の発現は、加齢とともに減少する傾向があった。ndotoxinであるlipopolysaccharideを腹腔内に投与した場合、COX1の発現は影響を受けなかったが、COX2の発現は各週齢(1〜8週)のラットで有為に増加した。増加量は、新生仔ラットで最も大きかったが、増加率としては有為な差はみられなかった。すなわち、COX-2の発現は、基礎値として、幼若動物で高かったが、刺激による誘導にはあきらかな年齢差がみられなかった。
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[Publications] Tomomasa T, et al.: "Gastrointestinal sounds and migrating motor complex in fasted humans."Am J Gastroenterol.. 94. 374-381 (1999)
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[Publications] Tomomasa T, et al.: "Analysis of bowel sounds in patients with infantile pyloric stenosis."Pediatrics. 104. e60-e63 (1999)
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[Publications] Tomomasa T, et al: "Prolonged gastrointestinal dysmotility in a patient with hemophagocytic lymphohistiocytosis treated with vincristine."Dig Dis Sci. 44. 1755-1757 (1999)
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[Publications] Tomomasa T, et a1: "Y-27632 inhibits gastric motility in conscious rats."Life Sci. 66. PL29-PL34 (1999)