1998 Fiscal Year Annual Research Report
EBウイルス感染症の多様性と病態発現機序に関する研究;標的細胞特異的発現におけるウイルス遺伝子発現
Project/Area Number |
10670709
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
太田 和秀 金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (20283129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷内江 昭宏 金沢大学, 医学部, 教授 (40210281)
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Keywords | EBウイルス(EBV) / PCR法 / EBV terminal repeat / EBER-1 / in situ hybridization |
Research Abstract |
浮遊細胞状態にてin situ hybridizationを行ないフローサイトメトリー法を駆使して,個々の細胞レベルでのEBER-1 mRNA発現を定量的に解析した.既存のEBV感染培養細胞株とEBV非感染培養細胞株を様々な比率で混合し,その検体を直接蛍光標識されているプローブを用いてin situ hybridizationを行ないフローサイトメトリー法にて解析し,その検出率に関し検討した.EBV感染細胞比率1.6%まで検出可能であったが,蛍光強度の弱い細胞株を用いて検討した場合検出が困難で一定の結果が得られなかった.臨床検体を用いた検討では,健康成人や急性EBV感染症である伝染性単核症では感染細胞に比率が低く評価困難であったが,重症EBV感染症である血球貪食症候群(HLH),慢性活動性EBV感染症(CAEBV)では,感染細胞の比率を本法にて評価可能であり経過観察にも適していた.また,このような感染細胞をセルソーターにて表面マーカー上有意に増加している亜群を単離し本法にて解析した結果,EBV感染の有無が速やかに解析できた. 現在は,検出感度を向上させるため,蛍光標識プローブではなく,他の標識プローブにて感度を上げるよう検討中である.また,セルソーターを使用せずに表面マーカーの解析と本法を2カラー法にてさらに簡便に施行し,感染細胞のcharacterizationを簡便に解析できるよう検討中である.なおPCR法によるEBV terminal repeatを指標としたクローナリティーに関してはまだ検索中である.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Hidetoshi Seki: "Increasing Prevalence of Ampicillin-Resistant, Non-Beta-Lactamase-Produ-cing Strains of Haemephilus influenzae in children in Japan" Chemotherapy. 45. 15-21 (1999)
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[Publications] Akihiro Yachie: "Oxidative stress causes enhanced endothelial cell injury in human heme oxygenase-1 deficlency" The Journal of Clinical Investigation. 103. 129-135 (1999)