1998 Fiscal Year Annual Research Report
ラット骨組織における微小血管内皮細胞による骨代謝調節作用の解明(とくに一酸化窒素, エンドテリンの産生とその調節機構について)
Project/Area Number |
10670713
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
塚原 宏一 福井医科大学, 医学部, 助手 (90207340)
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Keywords | ラット / 骨組織 / 微小血管内皮細胞 / エンドテリン / 一酸化窒素 |
Research Abstract |
In vivoにおいて,骨組織の血管内皮細胞が産生するエンドテリン-1(ET-1)の骨代謝調節機構を明らかにする目的で,8週齢のSDラット(♂)にET-1のA型受容体の阻害剤(FR139317,50mg/kg/日)とそのvehicleを2〜4週間投与(i.p.)し,腰椎骨塩量と骨代謝マーカーの変動を比較した。 A型受容体の阻害剤(FR139317)を慢性的に投与されたラットの腰椎骨増量は対照に比べて有意に低下していた。またこの変化は骨形成マーカーである血中オステオカルシン濃度の有意な低下を伴っていた(骨吸収マーカーである尿中コラゲンン架橋排泄には有意な変化はみられなかった)。以上の結果から,骨組織の血管内皮細胞が生理的に産生するET-1がラットの骨形成を促進し,骨発育を促す作用を有することがin vivoレベルではじめて証明された。 さらに,6週齢のSDラット(♂)の骨組織から微小血管内皮細胞を単離した。この細胞が構成的に一酸化窒素(NO)を産生することを蛍光マーカー(DAF-2)を用いて,リポ多糖(LPS)により誘導型NO合成酵素を発現することを培養液中のNO代謝物の測定により証明した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Tsukahara H.et al.: "Endothelin subtype A receptor antagonist induces osteopenia in growing rats" Metabolism. 47(11). 1403-1407 (1998)
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[Publications] Tsukahara H.et al.: "Gas-phase oxidation of nitric oxide : Chemical kinetics and rate constant" Nitric Oxide : Biology and Chemistry. in press.