1999 Fiscal Year Annual Research Report
ラット骨組織における微小血管内皮細胞による骨代謝調節作用の解明(特に一酸化窒素、エンドテリンの産生とその調節機構について)
Project/Area Number |
10670713
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Research Institution | Fukui Medical University |
Principal Investigator |
塚原 宏一 福井医科大学, 医学部, 助手 (90207340)
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Keywords | 一酸化窒素 / エンドテリン / 血管内皮細胞 / 骨代謝 / 代謝性骨疾患 / レドックス |
Research Abstract |
以下に、本研究を通じて得られた成果をまとめる。 1.レドックス制御が血管内皮細胞機能に及ぼす影響 ヒト微小血管内皮細胞に一酸化窒素(NO)を短期間曝露させると細胞接着が低下すること、また、炎症性メデイエーターであるトロンビンによる細胞接着抑制効果がNOを介してなされることを電気抵抗測定装置(ECIS)を用いて証明した。また、構成的NO合成酵素活性を慢性的に抑制されたラットでは、酸化的ストレスが亢進し、腎機能も障害されることをin vivoではじめて明らかにした。さらに、酸化的環境におけるNOの化学的動態を化学数式を用いて明らかにした。 2.血管内皮機能不全の細胞生物学 微小血管の拡張反応、血栓抑止あるいは血管新生には、十分なNO活性が必須であり、血管内皮障害と動脈硬化の発症にはNO活性の低下が深く関与することを示した、われわれの過去の報告をまとめた。 3.代謝性骨疾患の病態生理 小児に特有な代謝性骨疾患の病態生理を、上の1.2.で得られた知見にもとづいて解明する臨床研究を開始した。 以上の研究については、すべて論文あるいは口演の形で発表した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Tsukahara H, et al.: "Gas-phase oxidation of nitric oxide: Chemical kinetics and rate constant"Nitric Oxide: Biology and Chemistry. 3. 191-198 (1999)
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[Publications] Goligorsky MS, et al.: "Cooperation between endothelin and nitric oxide in promoting endothelial cell migration and angiogenesis"Clin Exp Pharmacol Physiol. 26. 269-271 (1999)
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[Publications] Tsukahara H, et al.: "Role of nitric oxide in human pulmonary microvascular endothelial adhesion"Life Sci. (印刷中). (2000)
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[Publications] Tsukahara H, et al.: "Increased oxidative stress in rats with chronic nitric oxide depletion: Measurement of urinary 8-OHdG excretion"Redox Report. (印刷中). (2000)