1999 Fiscal Year Annual Research Report
若年性関節リウマチにおける成長障害の病態-慢性炎症が骨・内分泌代謝に与える影響
Project/Area Number |
10670738
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
今中 啓之 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (80223329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前野 伸昭 鹿児島大学, 医学部, 助手 (20305113)
野村 裕一 鹿児島大学, 医学部, 講師 (90237884)
武井 修治 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (60175437)
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Keywords | 若年性関節リウマチ / 成長障害 / 骨代謝 / オステオカルシン / サイトカイン / ビタミンK |
Research Abstract |
1.炎症性サイトカイン(IL-1,IL-6,TNF-α)が骨代謝に与える影響 若年性関節リウマチの活動性が高い場合,成長を抑制し、成長率は成長因子(IGF-1),骨成長marker(osteocalcine:OC),骨吸収marker(尿中Pyridinorine:Py)と正の相関があることを認めている。この病態が炎症性サイトカインと関連するかを検討した。検体数を増やしている段階であるがIL-1,IL-6,TNF-αの高値例ではIGF-1,OC,Pyが低値をとる傾向がみられ,これらのサイトカインが成長抑制の大きな因子となっている可能性がある。一方炎症性サイトカインが高値でも正常に近い成長がみられる症例があり,Th2サイトカイン(IL-4)がTh1系のサイトカイン作用を制御していることも考えられ,現在検討を進めている。 2.ビタミンK投与による骨形成,成長障害への影響 ビタミンKは,カルシウムと結合するγ一カルボキシル化OC(Gla-OC)を産生誘導し,骨芽細胞を活性化,骨形成を促進させる。JRA患児にVit.Kを投与し,骨代謝marker,成長の変化をみた。Caと結合能のない非Cla-OCはVit.K投与により低下,Gla-OCの上昇がみられた。身長の変化は検討期間が短いため,現在判定不能である。IGF-1の値に大きな変化はみられず,ホルモン系と直接関係しない経路で骨代謝に影響を与えていると考えられる。尚,Gla-OC,非Gla-OCは1〜15歳での正常値の情報が少ないため,健常小児からのデータを集積中である。
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