1999 Fiscal Year Annual Research Report
運動により誘発される不随運動発作症のイオンチャンネルに関する遺伝学的解析
Project/Area Number |
10670770
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
松石 豊次郎 久留米大学, 医学部, 助教授 (60157237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永光 信一郎 久留米大学, 医学部, 助手 (30258454)
山下 裕史朗 久留米大学, 医学部, 講師 (90211630)
大滝 悦生 久留米大学, 医学部, 助手 (80213750)
清水 透子 久留米大学, 医学部, 助手 (30289441)
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Keywords | 突然の運動 / 不随意運動発作症 / 乳児けいれん / 日本人家系 / 常染色体優性遺伝 / 連鎖解析 / 16p |
Research Abstract |
Paroxysmal kinesigenic choreoathetosis(以下PKCと略す)は突然の運動で誘発される不随運動で,舞踏病,アテトーゼ,ジストニアを主徴とする。われわれは本邦の多施設調査をおこない,100人のPKC患者の臨床像,家系調査を報告した。近年Zepetowskiらは1997年,PKCと乳児けいれんを有する家系を解析し,16p12-q12に連鎖していることを報告した。今回,日本人常染色体優性の8家系,43人の罹患者を含むトータル84人の遺伝子連鎖解析を行った。D16S403,D16S3131,D16S3093,D16S517,D16S3081,D16S3105,D16S3044,D16S3080,D16S411,D16S3136,D16S416,D16S419,D16S415の13のマイクロサテライトマーカーを用いて解析した。2点LODスコアはMINK(FASTLINKソフトウェア)で解析し,マルチポイントLODスコアはVITTESEプログラムで解析した。まずD16S3080で高い2点LODスコア(Zmax=6.94,θ=0.00)が得られた。次にD16S3080近傍のマーカーを調べD16S3081で10.27(θ=.00,p=.7)の最も高い2点LODスコアが得られた。最高のmultipointLODスコアはD16S3080で11.51(p=.8)がえられ,PKCgeneはD16S3093とD16S416の間にあることがわかった。またD16S3093,D16S517,D16s416の3つのクローンを用いたFISH解析により,PKCは16p11.2-q12.1の間にmapすることがわかった。現在この間にあるイオンチャンネルをcandidateとして解析中である。
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[Publications] Tomita K,Nagamitsu S,Wakui K,Matsuishi T,Niikawa N.: "Paroxysmal kinesigenic choreoathetosis locus maps to chromosome 16 p11.2-q12.1"Am J Human Genet. 65・6. 1688-1697 (1999)
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[Publications] Nagamitsu S,Matsuishi T,Hashimoto K,et al.: "Multicenter study of paroxysmal diskinesias in Japan-clinical and pedigree analysis"Mov Disord. 14・4. 658-663 (1999)