1998 Fiscal Year Annual Research Report
菌状息肉症に関連する良性皮膚病変における単クローン性T細胞の解析
Project/Area Number |
10670790
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
葉狩 良孝 鳥取大学, 医学部・附属病院, 講師 (70201704)
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Keywords | PCR / T細胞受容体 / 免疫グロブリン遺伝子 / 菌状息肉症 / 急性痘瘡状苔蘚状粃糠疹 / 単クローン性 / 悪性リンパ腫 / インサイツハイブリダイゼーション |
Research Abstract |
平成10年度 1. インサイツハイブリダイゼーション(ISH)手技の確立 PCRにより単クローン性のバンドが認められたB、T細胞リンパ腫を用いてISH手技を確立した。 1) B細胞リンパ腫で、PCRにより作成したビオチン化プローブでISHを行い、浸潤細胞の核内にドット状の染色を得た。 2) 上記の実験系でISHのプローブ濃度、洗浄温度などを比較検討し、最適なパラメータを決定した。 3) 本実験の検討:本研究ではISHと免疫組織化学のシグナルを同一細胞で比較する。まず同一切片の2重染色が可否を検討した。免疫組織化学染色によりISHの検出が不可能になることが判明した。したがってミラー切片法により2枚の切片の同一切削面に対し、ISHと免疫組織化学を別々にしこうして染色結果を比較する方法をとることとした。 4) 問題点:T細胞の場合はB細胞での実験と比較して増幅産物の収量が少なく、サイズも小さい。このために同じ手法ではISHのための適切なプローブ量を確保することができないことが判明した。現在この問題を解決するために、(1)増幅産物をゲルから切り出して精製後、再増幅して収量を上げる。(2)増幅産物をシーケンシングし、合成標識プローブを作成する。(3)再増幅して収量をあげたDNAを的に光化学的にビオチン標識をする。以上を検討中である。 2. 急性痘瘍状苔癬状枇糠疹の検討 1) 教室例として3例の急性痘瘡状苔癬状枇糠疹が保管されており、これらをPCR解析することにより単クローン性のT細胞のバンドを検出した。 2) 対象例数を増やすために教室関連施設に問い合わせ、5〜8例の症例が保管されていることを確認した。これら症例材料を入手し、研究に追加する予定である。
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