1998 Fiscal Year Annual Research Report
蓄積型脳血流SPECT製剤の停滞機序と病態に関する研究
Project/Area Number |
10670821
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
駒谷 昭夫 山形大学, 医学部, 講師 (10107188)
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Keywords | Regional cerebral blood flow / Alzheimer's disease, / Xe-133 / Tc-99m-HMPAO / Tc-99m-ECD |
Research Abstract |
脳血流製剤の内,蓄積型のI-123-IMP,Tc-99m-HMPAO,およびTc-99m-ECDは脳血流のみならず脳への停滞機序によって製剤の脳内分布が決定される.停滞機序は製剤によって異なり,また停滞機序の低下は病態によって異なることがわかった. 脳血流のゴールドスタンダードとされているXe-133クリアランス法との比較により病態と停滞機序の低下との関係を探った.慢性期の脳虚血疾患およびアルツハイマー病を対象とし,同一被験者にXe-133,Tc-99m-HMPAO,およびTc-99m-ECDによるSPECT検査を行い解析した.その結果,途中経過であるが,虚血域の検出能はXe-133が最も優れており,Tc-99m-HMPAO,Tc-99m-ECDは軽度〜中程度の虚血をほとんど検出できなかった.一方,アルツハイマー病ではやはりXe-133が最も優れていたが,Tc-99m-ECDでもほぼ同様の検出ができた.しかしTc-99m-HMPAOの検出能は良くなく,萎縮を伴う進行した病変が検出される程度であった.
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